三楽の仕事日記
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2005年07月11日(月) いよいよ研修開始

 つくばでの最初の朝を迎える。写真は部屋から見える朝の風景。いよいよ研修開始。正式な研修の名称は「各地域の中核となる校長・教頭等の育成を目的とした研修」。

 今朝、研修所に入る方もあって、オリエンテーション開始は10:30。それまでは原稿書き。

 オリエンテーションで、研修成果が、この独立行政法人「教員研修センター」の存続に関わりますので、ぜひともよろしくという挨拶あり。全国から多くの人を集めて3週間も国として研修をするわけだから、その研修の意義を問われても当然。「研修時間のフル活用」といったフレーズも出る。厳しいなあ、当たり前なんだけど。

 川柳が紹介される。
「つらい研修 住めば都 パラダイス」←本当?
「我らが壮春の つくば研修センターよ 永遠なれ」←存続問題?

 開講式でさらに激励を受け、続いて講義「教育改革の推進」。文科省初等中等局視学官の吉野弘一先生。「経済社会の動向を理解した上で今の教育改革の流れをきちんと理解せよ。縮小の経済指向の中で、人や物、金は難しい。それだからこそ、知恵とアイデアを。変化に気づき変化から学び、自分たちで学ぶことが大切。指導と評価の改善をしっかりとすること」。

 集合写真、班別写真を撮って、すぐに第2講義。休憩は5分程度。

 第2講義はぜひ聞いてみたいと思っていた小川三夫さん(いかるが工舎舎主)の「不揃いの木を組む」という話。小川さんの弟子たちへの愛情いっぱいの厳しい言葉が並ぶ。珠玉のフレーズが次から次へ。思わずノートにせっせとメモ。8ページにもなってしまった。

手道具をもたない今の時代は昔の職人気質はうまれない。
工作技術で物を作ってはダメ。
執念で物を作る人は絶対に不満がある。だから成長するのだ。
執念で物を作る子供を育てたい。
日常生活が厳しいほど、執念で物作りをする子どもが育つ。
先生たちの間違いは、頭で理解したことがなぜできないのかと思うこと。
時間をかけて手、体で覚えさせていくこと。
次の世代の人のためにウソ、偽りのないものを残しておきたい。
次の世代にそれを読み取ってくれる人がいる。
1300年前の人と会話をすることができたから、法隆寺の昭和大修理ができたのだ。
学ぼうという雰囲気の中にいること。素直な気持ちで学ぶこと。学校は教え方が中途半端。だから素直に学ぶことができないのだ。
学ぶことに素直な子はいい。

 初日から実にいい話が聞けた。一つ一つの言葉の重みが違う。初日終了。同フロアーの者で自己紹介。フロアリーダーになったので打合会へ。夕食時に愛知から参加の3名(渥美の八木さん、名古屋の森さん)で打ち合わせ。

 CECから学校企画についての問い合わせあり。いい話になりそう。日本教育新聞に本校が取り上げられたとのメールも届く。日報にも返信。学校HP更新依頼メールも届く。チェックしてアップ。今日のレポートを書いて、そして原稿書き。


2004年07月11日(日) こまきあんず主催の講演会へ
2003年07月11日(金) 来客、電話が多い日