...ねね

 

 全てフィクションです

【DRESS】 - 2002年12月29日(日)

母は焦っていた。
なんとか小学校にあがる前に僕を女の子にしたいと考えた。
きっとその頃には周りから、僕の服装を何とかしろと
毎日毎日引っ切り無しに言われていたに違いない。

だが、今でも性転換手術など、子供に施術する事は出来ないが
その頃はそういう手術があるなどと世間一般でも知られていなかった頃。
どうにかして性を変える方法を、母は必死になって考えた。

そんな時、母と同じ事を考えている女性が居たらしい。
自分の息子を、娘にしたいと。
どうやって知り合ったのかは分からないが
その女性がある方法を実行に移したいと母に話した。
母はその話にたいそう乗り気になり、自分が先に試してみると言った。


母は早速それを僕に実行した。

ある日の夕方
僕と母はいつもの様に風呂に入っていた。
「サチ、本物の女の子になれば毎日綺麗なお洋服が着られるのよ」
僕の背中を洗い流しながら母が言う。
僕は何と返事をしたらいいのか分からずに黙っていた。
「ママはサチがいつまでも可愛い女の子で居てくれたら嬉しいな」
母の穏やかな声に反して、顔は紅潮しまるで何かに興奮しているようだった。
僕の体をシャワーで流し「さぁ、お湯に入ろうね」と僕を促した。


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