全てフィクションです 【DRESS】 - 2002年12月28日(土)そんな幼少時代を送った僕でも 小学校には普通に通っていた。 良く覚えているわけではないが、多分小学校にあがる時に 母が僕のタンスから女の子物の服を排除したのだろう。 気が付くと僕はちゃんとズボンをはいて、 黄色いカバーをかけた黒いランドセルをしょって通学していた。 母が自分の意思でそんな事を出来たとは思わない。 きっと母方の親戚とか、近所の方達に説得されたか何かしたのだろう。 それでも僕は、元来の気の弱さと女として育てられたせいなのかナヨナヨとした仕草に 学校では「オカマ、オカマ」と苛められる事がままあった。 あまり事を重大に考えないタイプの僕は、 皆がそうやって囃し立てたりする事を大して気にはしなかったので 「苛められたトラウマ」なんてものは全く無かったわけだが。 これは大人になってから耳にした話だが この小学校にあがる直前の頃、母には恐ろしい企みがあったらしい。 僕を、完全に女にする事。 -
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