...ねね

 

 全てフィクションです

【DRESS】 - 2002年12月05日(木)

だけど、僕は女の子じゃなかった。

それは、友達の家でおもらししてしまった時に
はっきりと、自分は他とは違う、
なにかおかしな物だと言う事を自覚したのだ。

僕がおもらしをしてしまった家のお母さんが慌てて僕を風呂場に連れて行った。
友達のミユキちゃんにからかわれながら風呂場で僕はクスンクスンと泣きながら
脱がされるままに体を預けていた。
「泣かなくてもいいよ、さっちゃん。ミユキと一緒にお風呂入っちゃおうね」
そうしたら急に友達のお母さんは声をあげたのだ。
「あらっ?」
彼女の視線は僕の体の一点に注がれていた。

さっちゃん、おちんちんついてる!
おちんちんついてるよ!さっちゃん男の子だよ!

ミユキちゃんがそう叫んだ。
驚いた顔をした二人だったが、僕もそうとうびっくりしていた。
なぜこの二人に驚かれたのか分からなかったからだ。
おちんちんって・・・だって、ミユキちゃんはついてないの?
面食らっている僕をよそに、ミユキの母親は僕に言った。
「さっちゃんは・・・男の子だったのねぇ」


わたし、女の子だよ。だってママがそう言ったもん。
女の子におちんちんがついているのはオカシイ事なの?
わたしは本当は男の子なの?
でもママがわたしに嘘つくわけないもん。
だってずーっと可愛いスカートはかせてくれたし。
ママはいっつもわたしの事、可愛い女の子って言ってる。
でも、でも・・・おちんちんついてるのは女の子じゃ・・・ないの?


わたしは
なにか、オカシイの?



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