全てフィクションです 【父との秘密】卒業 - 2002年08月17日(土)それから数ヶ月、何事も無く過ごした。 母に呼び戻されて帰ってから、例の彼に連絡をとり、 家に帰って来れた事、それからは普通に生活をしている事 学校の卒業制作の話や、文集の話などを喋った。 彼は、「やっぱり落ち着いてきたみたいだね。良かった」と言っていた。 あたしの家は平和なまま いや、平和なフリをしていただけかもしれないが あたしは卒業を迎え、弟は進級した。 高校進学という考えもあったが、真面目に中学に通っていたわけでもなく 真面目に勉強をした事も無く 入学試験までの数ヶ月、一生懸命受験勉強すれば高校にもいけるだろう と担任は言っていたが、 普段の中間考査や期末考査でまともな点数を取った事のないあたしは 公立高校へ進学するためのランクが足りなく 受験の時にいくらいい点数を取ったところで 受け入れてくれる公立高校は一つも無かったのだ。 ランクが足りなくても行ける私立高校へ行くには、お金がかかる。 別居をして一人で仕事をしている母に、これ以上お金の苦労はかけたくなかった。 あたしは、中卒で働く事を決めた。 -
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