| 2011年04月02日(土) |
OUTLIERS読了 |
アジア人の勤勉さと田んぼの関係で少しだけ「え?」と思い そして最後の、ジャマイカの系譜の話で複雑な気持ちになった。
ジャマイカのイメージって、ドレッド・レゲェ・陽気な人々・・・ ってステレオタイプのものしか私にはなかったので 奴隷制度とか差別の歴史は初めて知ったし、心が暗くなった。
奴隷を単なる資産として死ぬまでこき使い 死んだら新しいのを買って 一方では気に入った奴隷を妻としてその妻との間に生まれた子に 愛情を注ぐことになんら矛盾を感じない。 混血が進むにつれて、現地民の間にも わずかな肌色の濃淡で行われる差別が広まり・・・
グラッドウェルの母親の著作からの引用部分は 本当に正直な告白で、人間って罪深いなぁと思った。
個々のエピソードは面白かったんだけどねぇ 全体としてのまとまりがやっぱりないような。
もちろん、主張はとてもわかりやすく、
They are products of history and community, of opportunity and legacy. Their success is not exceptional or mysterious. It is grounded in a web of advantages and inheritances, some deserved, some not, some earned, some just plain lucky - but all critical to making them who they are. The outlier, in the end, is not an outlier at all.
ってことで、その点についてはすごく説得力があったし納得もした。
つまり、成功の法則なんてないってことだ。 才能ありました、頑張りました、だけではなく、外的要因が必要とされる。
で、成功がそういう外的要因によるものなら、失敗だって同じでしょ? って考えるとそれはかなり暗くなる話だし 実際、筆者の曽祖母の話を見ても明らかなように 抗えない環境ってものはあるのではないかと。
でもどちらかというと、そういうマイナス面よりは、プラスの面に目を向けたい。 超えられない壁があっても、自分の努力によって、自分の子か孫は その壁を越えて向こうの世界に行くことができるって。 (ユダヤ系移民のエピソードと、グラッドウェルの先祖のエピソードが 殊の外印象に残っている模様)
そう残念ながら1代じゃ達成不可能だったりする。
あー、今書いてて気付いたわ。 私がモヤモヤしてた理由の一端はここにあるのかも。 私の系譜は私がどん詰まりでおしまいだからなぁ。
私とて、今の私は、両親や祖父母、曾祖父母負うところが大きいのは理解している。 でもそれらを次世代につなげることは、できそうもありません・・・
読了したので、書評を解禁。 まずアマゾン見てみたら、え、邦訳は勝間和代がしてるの? おまけに、
勝間和代さん激賞!「成功の方法・天才になる法則がつかめる本」!
なんて書いてあるけど、ちょっと違うような・・・
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