なかなか面白い。"The Giver"
舞台は近未来(なのか?)の管理社会。 管理の基本思想は、"Sameness"。
均一化を目指し、"Committee"が"Community"を徹底管理している。 新生児は保育施設で育てられ、一定の年齢で家族に配布される。 1ユニットは両親と男女の子供各1人で構成されていて、 子供は12歳になると、"Committee"が適性に応じて決めた職業に"Assignment"され、 トレーニングを開始する。 子供が巣立った後の両親は、ユニットを解消して独立して暮らす。 そして一定の年齢になると老人ホームに入り、更に一定の年齢になると"Release"される。
そんな世界。
主人公のJonasは、12歳の儀式で、"The Receiver"に任命された。 "The Receiver"とは、過去を、記憶を、受け継ぐもの。
JonasはReceiverになるためのトレーニングで、 今まで知らなかった様々なことを知っていく。
たとえば、太陽、雪、風。 この世界は気候も管理されているのだ。
そして、色。
それから、飢えや戦争。
安全で画一的な自分の世界と、 危険で不完全で、それでも個々人に選択権のある過去の世界。
何も知らず暮らしを享受する周囲の人に次第に苛立ちを覚えるJonas。
これからどうなってしまうのかな。
苦しまずに済むならそれに越したことはないのだろうけど、 その代わりに愛も喜びも失うならば、 庇護の元に生きる意味はあるのだろうか?
あるがままで生きていられないなら、 滅んでしまうのも仕方ないのではない?
この小説の基本設定自体はありふれたものだけれど、 管理社会においても記憶を完全に切り捨てないということ、 歴史こそ叡智であるという思想、それは面白いと思う。
■The Giver の単語 throng 群衆、人込み obsolete 時代遅れの、旧式の upholstered 〔椅子などが〕布張りをした、覆いをかぶせた fretful 気難しい、〔赤ん坊などが〕むずかる admonition 〈フォーマル〉勧告、忠告 ※"his own admonition not to discuss his training" wilt しぼむ、萎れる invigorating 元気づける、爽快にさせる ※覚えられないなー。 writhe 身をよじる、身もだえする ※"writhing on the bed" daub 塗りつける、汚す ※"a daub of anesthetic ointment" assuage 和らげる、緩和する ※"assuage the pain" contort 〜をねじる、曲解する ※"contorted with suffering" carnage 大虐殺
|