昨日の英会話の授業はエキサイティングだった。
まずは、前回のテーマ"頑張る"に関して少々トーク。 難しいんだよなぁ。
言いたかったのは、
画一的な”あるべき姿”に向けて努力し頑張れという、 社会的プレッシャーが日本では強いので、 個々人の多様性を認めプレッシャーを弱めることが必要。 ある事柄が得意でなくても、別にやりたいことや好きなことがあればいいわけだし。 ただし、多くの子供も大人も、自分が何をやりたいかわかってないから問題。
ということ。
講師もこの意見には同調してくれた。
「自分も大学には行ったけど、何をやりたいかわかってなかったし、 今だってはっきりわかってない。 探し続ければいいだけだけど、家族を養うことになるとそうはいかない。 でも、自分は学校に戻って学びつつ、教えることを続けたいとは思ってる。 英語でもいいけど、英語じゃなくて」 と言うので、「たとえば何?」と聞いたら、 「言語学、もしくは言語心理学」とのお答え。
やっぱりこういうベースがあるのが、 私がこの講師を気に入ってる理由なんだろうなぁ おまけにプログラムの話もできるんだからパーフェクトだよ。
というわけで、ここ数ヶ月いつかやろうと思いつつ持ち歩いていた素材を提出。 カリフォルニアの部族の言語が消滅しつつある、というお話。 記事に出ていた例だと、もうたった一人!しか話すことができない言葉もあるとか。
現在進行形で消えつつある言語、というのがとても印象的だったので、 このトピックはやってみたかったんだよねぇ。
消えていく言葉をどう思うか
言葉は文化と分かちがたいものなので、言葉の消滅は文化の消滅にもつながる。 残念である。
何かできることがあると思うか?
話せる人が少数の老人だけ、という状況になってしまったら、 できることは今のうちに記録しておく、ということだけだと思う。
今までだっていくつもの、言葉、文化、動物、環境がなくなってきた。 そういうことについてどう思うか。
自然に消えていくのは仕方がないと思う。それは普通のことだから。 ただ、侵略者や征服者によって既存の文化や言語が奪われることは、 許されることではないと思う。
とかまぁそんな感じのことを、 相変わらず拙い英語で話した。
アメリカには、多くの部族があり、それぞれが異なる言葉を持っている。 そして、彼らは文字を持たないため、 最後の話者が亡くなればその言葉は永遠に消えてしまうのだ。
文字を持たない言葉、ってのが、これまたミステリアスだよねぇ。 文字の始まり、ってのも想像するだけでワクワクする。
割と最近の報告されたというブラジルのある部族についての話を教えてもらった。
数の概念も、色の表現もなく、 過去未来についての言い回しもほんのわずかしかもたない アマゾンの狩猟採集民Piraha族
この民族の言葉には、recursion(入籠構造?)の表現もなく、 チョムスキー的には、recursionは人類固有のはずだったんだけど、 Pirahaの存在によってそれは否定されてしまった、とのこと。
いいねぇ、こういう話。
言語は思考を規定するのか?
ああ!保坂和志の「季節の記憶」について、 講師に説明してあげないなぁ。でも無理。
このテーマで話すには、 言語学も英語ももっと勉強しなきゃ・・・
ちなみに、Piraha族に関する論文のAbstract: Members of the Piraha tribe use a "one-two-many" system of counting. I ask whether speakers of this innumerate language can appreciate larger numerosities without the benefit of words to encode them. This addresses the classic Whorfian question about whether language can determine thought. Results of numerical tasks with varying cognitive demands show that numerical cognition is clearly affected by the lack of a counting system in the language. Performance with quantities greater than three was remarkably poor, but showed a constant coefficient of variation, which is suggestive of an analog estimation process.
■Someon Like You saliva 【名】 唾液、つば ◆唾液腺から分泌される消化液 ・ The drunk man spat saliva on the road. 酔っぱらいが道につばを吐いた。 【レベル】12、【発音】sэla'ivэ ※発音注意!サリバって読んじゃう、ついつい。
satirical 【形】 風刺の
drawback 【名-1】 障害、不利、欠点、難点、不利な点、不利益、死角 ・ One of the drawbacks of Tokyo is the high cost of housing. 東京の短所の一つは、住宅費が高いことだ。 【名-2】 戻し税 【レベル】8 ※覚えられない。
whimsical 【形】 気まぐれな、風変わりな、移り気な ・ The weather can be whimsical at this time of year. 一年のこの時期は天候が気まぐれだ。 【レベル】11、【発音】(h)wi'mzikl
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