| 2007年05月23日(水) |
看護師をしていてうれしく思うこと |
3ヶ月ぐらい前Nさんという男性が来院した。 以前勤めていた病院によく来ていた患者だ。点滴をしながらいつも本を読んでいたのが印象的だった。。 Nさんはニコニコ笑いながら「その節はお世話になりました。あの後家内がオペをしましてね・・・。無事に退院してなんとか生活してますよ」 と言った。
でも、奥さんのことは思い出せなかった。
そのうち、腰痛があるということでNさんと一緒に奥さんも来院した。
「看護婦さん!ここで会えるとは思わなかったわ。主人に聞いていました。本当にお世話になりました。ありがとうね」
私は笑顔で挨拶をしたものの、思い出すことができなかった。前の病院で会ったのかなぐらいにしか思っていなかった。
先日、Tさんという女性がNさんと一緒に来院した。 Nさんから、レントゲン室に入っているTさんに「用事があるので先に帰ると伝えて欲しい」と言われた。
私はTさんにその旨を伝え「お知り合いですか?」と尋ねた。 「私の姉がNに嫁いだんです。もしかしたら姉と一緒の病院に入院したことがある看護婦さんですか?」と聞かれた。
そう言われて初めて昔のことを思い出した。 私は3〜4年前、高熱を出して何度か入院している。 その当時、偶然Nさんの奥さんが同じ病棟に入院していた。奥さんは洗面所で歯磨きをするために立っているのも辛そうだったので、椅子を持って行ってあげたことがある。特別なことをしたという記憶はない。
私たちにとっては数多く接する患者の一人か二人。しかし患者にとっては、大きな存在なのかもしれないと感じた。
Tさんから、 「この病院にいい看護婦さんがいるのよ、って姉夫婦から聞いていました」 と言われた。素直にうれしかった。
看護師の仕事はとても忙しい。 前の病院も今の所も同じだ。そんな中で私に何ができるのかと悩んだこともある。患者のために働いているのではなく、医者の小間使いじゃないかと思ったこともある。
主人にこの話をすると、 「ほら、ちゃんと見てくれている人は絶対にいるんだよ。やめなくてよかったでしょ?」 と、一緒に喜んでくれた。
そして今日、 「看護婦さん、この前いなかったからやめちゃったのかと思った。やめちゃったらどうしようかと思った。やめてなくてよかったぁ」 と50代の女性に言われた。
こんな風に言われるのは本当にうれしいことだ。
今日も頭と体がオーバーヒートしそうなほど忙しかったが、患者の暖かい言葉で疲れが吹き飛んだ。

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