「花☆花」の歌に「祈り」というのがある。
「神様 私を強くして下さい。弱くてもいいよと慰め言わずに・・・」
今の私はそんな心境だ。 一ヶ月休んだら?と言われたのに、働きたいと言って仕事に出た。 主人が交通事故を起こし、車を修理しているから自転車で仕事に行った。車の生活ばかりしている私には、5年ぶりの自転車。家から病院まで20分。
大丈夫だろう、と高をくくっていた。しかし、思いのほか疲れた。10分前に着いた時、みんなは準備のためナースステーションから出て来た。靴を脱ぎながら座り込んでいる私に、「何座り込んでるんですか?Kさん」とY君。
走っている時は気持ちよかったのに、着いたとたんにかなり暑い。これで働けるんだろうかというぐらい、へとへとになってしまった。手が振るえた。とりあえず、3人に点滴を入れた。 その後は点滴を主にするのではなく、先生のところに付いて仕事をすることにした。
先生の指示に従って、注射の準備をしたり、患者をリハビリに誘導したり、消毒をしたり、色々あるが、手が振るえてできないというものはない。
そんな風に安易に考えていたのがいけなかったのか。
先生に指示されたとおりにやったのに。
「バカヤロウ!」と怒鳴られてしまった。
その後も、
「バカヤロウ!そんなことするヤツがあるか!」
(でも、先生はそう言いました)
反論はできなかった。反論したって、無駄だから。
泣くものかと必死に涙をこらえた。
涙は出そうで、出なかった。だけど、鼻水が出て、チーンチーンと何度もかんだ。 化粧は取れ、顔はぐしゃぐしゃ。
リハビリでAさんに会ったら、涙があふれて困った。 Aさんは、うちの病院に入院していたことがあり、その後他の病院で亡くなった患者さんのお嫁さんだ。Aさんのお母さんはうつ病だった。
「どうしたのよ。Kさんに涙は似合わないよ」とAさんに言われた。
「私Aさんのうちに行きたいんだけど、行ったらもう涙が止まらなくなりそうで・・・」
と言うと、
「いらっしゃい。私でよければ話を聞いてあげるから」
と言ってくれた。
一周忌が来る前に、お線香をあげに行きたいと思っていた。
神様 私を強くして下さい。
先生に「バカヤロウ!」って言われたぐらいで泣いていたら、看護婦はつとまらないから。
先生にバカヤロウと言われたから泣いたのではなくて、何を言われても涙が出る状態だったのかもしれないけど。
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