| 2002年07月16日(火) |
エンドが近いのかもしれないね |
電話が鳴った。私は化粧をしていたので、「誰か出てちょうだい」と言った。 母が「八王子の病院から」と言って、私に受話器を渡した。
主治医からではなく、他の先生からだった。 「Kさんなんですけど、昨日と今日多量に吐血しまして、下血の方もしてるようなんです。すぐに内視鏡検査をして、胃潰瘍だと思います。検査データではヘモグロビンが10,0なんで、そんなにひどい値ではないのですが、吐血の量が多かったので、すぐに輸血をしたいんです。奥さんに電話したんですけど通じなかったので、ご家族に承諾を得たくて電話しました」
私は、どうしよう・・・・と思った。輸血は何のリスクも無いわけじゃない。それを、嫁の私がOKしていいのだろうか。主人に連絡をとってからOKしようと思ったが、 「なるべく早くやった方がいいので・・・・」と言われたので、 「お願いします」と言った。
そうだ・・・最後にお義父さんのオムツを替えた時、私は看護婦と一緒にやって見ていた。その時、タール便だった(タールのような真っ黒な○んち)。それはまさしく消化器系からの出血を意味していた。医者はオムツを取り替えないので、看護婦は患者の便に関して問題があった時、すぐに医師に報告してなんらかの処置をするのが普通だ。でも、横須賀の病院ではそれは何も行われてはいなかったのだろうか。
義母に「胃潰瘍だとか、下血しているとか言われましたか?」と聞いたが、何も言われていないと言っていた。治療らしい治療は何もされず、「ここでは何もすることがないから他の病院を探してくれ」の一点張りだった。
今日、八王子の病院から電話がかかってきた時、改めて横須賀での病院に対して怒りが湧いてきた。私は、リハビリを目的とした病院を探すため、今勤めている病院の先生に頼んだ。横須賀から遠いことが問題だと思ったが、義母も受け入れてくれるところならどこでもいいと言い、八王子の病院に決めたのだった。私は父の症状がよくないのなら、もっと近い病院の方がよかったのではないか、と少し考えた。でも、今の病院の方が医療体制がしっかりしているので、悩まないことにしようと思う。
仕事に行く前も、仕事に行ってからも何度も義母に電話した。やっと通じたと思ったら、義母のところにも連絡が入っていて、これから八王子に向うということだった。
仕事が忙しくて途中義父のことを考える余裕はなかったが、仕事が終ってから義母に電話した。「もし、万が一急変した場合、心マッサージはしますか?人工呼吸器は付けますか?」と聞かれたと言う。「心臓マッサージはしてほしいけど、人工呼吸器は付けないで下さい」とお願いしてサインしてきたと母は言う。昔お義父さんと話していたことがあるらしい。「人工呼吸器をつけてまで長生きしたくないね」と。
主人に電話して、一部始終を話すと、主人は 「もしかしたら意外にエンドが近いのかもしれないね」と言った。
私はそれを母に話していたら泣けて来た。
あの医者はなんのために医者になったのだろう。怒りが込み上げて、涙が止まらなかった。
↑投票ボタンです(^_^)V
|