| 2007年07月23日(月) |
「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」 |
2000年アメリカ 監督 ケネス・ロナーガン キャスト ローラ・リニー マーク・ラファロ マシュー・ブロデリック ジョン・テニー ロリー・カルキン ジョシュ・ルーカス
地味映画として以前みみこさんにお薦めいただいていた作品。嬉しいことにレンタルショップにDVDが新入荷されたので、さっそく借りてきました。
まだ幼いころ両親を交通事故で失ってしまったサミーとテリー姉弟。 成長し、いまでは離れて暮らすふたりだけれど、ある日サミーの元に弟テリーの帰郷の知らせが届く・・・
違う考え、違う選択、選んだ道も性格も異なる姉弟。 しっかりものの姉と、ちゃらんぽらんな弟・・かと思ったら。 こういうくくりで表されるお話じゃなかった!っていうところがこの作品の一番の魅力だと思う。 たしかに弟は、借金も多いし、子供っぽくて、いいかげんなところもいっぱいあって・・というダメダメぶりだったけど。 でもサミーの息子のルディーに対する態度とかとっても魅力あるところも多いんですよね。(ま、これはたぶんに私が映画の中ではダメダメ男が好きなせいかもしれませんが・・苦笑) 逆に、しっかりもの!って思っていたサミーの弱い姿、揺れる気持ちもしっかりと描かれているんです。 だから「おいおい、弟を叱っているけど、あなたの方こそ、大丈夫かい?」って思ったりして。 学生時代の話に弟が「サミーの方がもっとすごかったんだ!」と語るところがあって・・なるほど〜、その片鱗が・・と納得してしまったのでした。
そんなふたり・・衝突しながら、相容れないところがありながら・・やっぱり姉弟なんですね。 これはきっと兄弟を持っている人ならみんな少なからず分かると思う・・説明のしようのない・・気持ちかな。理屈じゃない。 そういうところが、とても自然に描かれていていて共感を覚えました。
姉の不倫の告白に(この関係は私にはちょっとビックリでしたが〜!!だって〜〜、すっごく嫌なヤツでしたよ〜彼・・汗)弟が驚きながらも肩を寄せるシーンとか。 最後にまた旅立っていく弟に姉がかける言葉とか。 飾ってない、自然な、いいシーンでした。
また何年か先に、二人が再会することができますように。 きっと会ったら会ったで・・お互いにまた衝突したり、変わってない、その生き方に不満をぶつけ合うんだろうなあ・・なんて思うけど(苦笑) でもそれでもいいと思う。どうでもいい相手になら言わないものだから。
サミーの息子役のルディー。カルキン兄弟のひとりでしょうか。 かわいいですね〜。恐竜のTシャツを何枚も着てるの・・愛らしいです。
みみこさん、お薦めありがとうございました。 日本未公開だったんですね、確かに地味ですけど、しっかりと心に触れる映画でした。
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