2006年日本 監督 李相日 キャスト 松雪泰子 豊川悦司 蒼井優 山崎静代 池津祥子 徳永えり 富司純子
昭和40年、福島県いわき市。町の人々の大半が炭鉱で働くこの町にも時代の波は押し寄せ、閉山があいつぐ日々。 そんな町に新しい時代を開こうと構想されたのがレジャー施設「ハワイアンセンター」だった・・・
「スマイル」 どんな時でもスマイル!! 笑顔が、焼きついてます。 いろんなことがあった、辛いこともやめようとしたことも。 そんないろいろな思いが込められた、彼女達の、でも輝くばかりの笑顔を見ていたら。知らず知らずのうちに涙が込み上げてきましたよ。
いや、見終わるまでに実は何度も、何度も涙しちゃったんですよね。 紀美子と早苗の別れのシーン、先生との駅のシーン、小百合の父の場面・・ たくさんの人物にそれぞれちゃんとストーリーがあって、それが無理なく挟まれてある。 ハワイアンセンター開業のその日までの紆余曲折を、ちゃんといろんな人の側から見せてくれる。 紀美子の母の気持ちや事情だって、「なんて母ちゃん!!(気が強いよ〜〜)」と思いつつも分かるような気がして。 それにあの母にして、紀美子の頑張りも・・親子だから血は争えないよね・・って思ってみたり。間に挟まれる兄(演じるのはトヨエツ!)の「女はつええなぁ〜〜」っていうつぶやきも分かる、分かる〜。
フラダンスの先生、平山まどか(松雪さん)は、やっぱり綺麗。落ち目のダンサーって役だけど、田舎町の小さな食堂でビール飲んでても、やっぱり綺麗でしたよね(笑)髪がくるくる〜〜巻いてます。 蒼井優ちゃん、良かったわーー、ただ喋ってるときは普通の田舎の女の子にちゃんと見えるのに、あの踊り!!あの笑顔。 しずちゃんもとってもいいキャラでした、あの泣き笑いが忘れられないな。
忘れられないといえば、やはり富司さん!!さすがの存在感。 娘の踊りを見てショックを受けるお母さん、そして頭を下げてまわる時のあの言葉 「あんな風に笑って・・仕事して、生きていける・・そんな時代が来てもいいと思う(ちょっと間違っているかもしれませんが・・)」 自身がどれだけ大変な思いで働き、必死になっていたか・・そんな女性の生き方をしてきただけに・・この言葉が響きました。
ひたむきに頑張る娘達の姿。そんな彼女達とともに変わって行くまどか先生。 寒さ厳しい炭鉱の町に、常夏の風が吹いてくる。彼女達の太陽のような笑顔とともに・・・
もう一度見たいなあ、あのフラダンス!!見事でした!!
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