2007年06月17日(日) |
「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」 |
2004年アメリカ 監督 ジェームズ・L・ブルックス キャスト アダム・サンドラー ティア・レオーニ パス・ベガ クロリス・リーチマン シェルビー・ブルース サラ・スティール
メキシコ人のシングルマザー、フローには愛して止まない娘がひとり。 クリスティーナを立派に育てるのが彼女の生きがい、愛は十分、でもお金も必要だから。 従妹を頼り、国を出てロサンゼルスのメキシコ人地区に落ち着いついたフローは、ある裕福な一家の家政婦をすることになるのだけれど・・・
またひとつ素敵な映画に出会えましたよ、カポさん、ご紹介ありがとう。ご紹介いただかなかったら、絶対見てない映画だと思うんですよね。 おっしゃるとおり、アダム・サンドラーに惚れ惚れしちゃったわ(笑)
一家のだんな様ジョンがアダム・サンドラー。すごく腕の良くて評判のシェフの彼は、もちろん仕事に誇りを持っているけれど、なにより家庭や子供を一番大切に考えるひと。 そんなだんな様を持つ羨ましい奥様デボラを演じるのはティア・レオーニ。 彼女がなんともすごい(苦笑)なんていうのかしら?エネルギーを持て余している?っていうんでしょうか、あまりにいろんなことに力を使おうとして、一番大事なことを忘れているっていうのかな。自分の子供に対する態度とか、フローの娘に対することとか。自分はよかれとやっている・・だけに・・すっごく見てて疲れるタイプ。どうなん?あれは・・と思うようなこんな母親役をティアがまた!!見事に演じているのですよ!!すごい!!
娘を思うフローの気持ち、我が子を思うジョンの心配。 ふたりが夜更けにいろいろ話し合うシーンが、とっても素敵なんです。最初はまだ英語をほとんど理解できないフローなんだけど・・そこは気持ちがどこか通じる・・っていうか。 そんな二人がだんだんと近づいていって、真夜中のレストラン(ジョンの)で過ごす場面は限りなくロマンティックでしたよ〜。ふたりとも、互いの気持ちをわかっているけど、でも、ふたりとも、大切なものを壊すことは絶対に出来ないのですよね。 なんだかねぇーー、そういうのって、逆にとってもセクシーだと思いません? 床に裸足の足がつく瞬間、駆け出してゆくフロー。印象的で忘れられないシーンでした。
フロー役のパス・ベガが情熱的な美人顔なんだけど、とても愛らしくって。 そんな彼女のひとり娘クリスティーナも、こどもだからデボラから与えられるものが嬉しくて、だから母の決断を不満に思うのももちろん自然なんでしょうね。 でもふたりは、やっぱりちゃんと通じ合ってて、フローの愛情をしっかりと受け止めようとしてる、嬉しかったですね〜。
他にもジョンの娘、デボラの母親・・登場人物たちがいい味を出していましたね。 親子のこと、家庭のこと、そして心に秘めて思う人のこと。 こんなに自然に無理なく魅せてくれた監督さん、すごいわ〜。 そして何より、アダム・サンドラー、素敵です。絶対好みじゃない顔なのに(ごめんなさい〜)この映画の彼に夢中です(笑)
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