2007年06月07日(木) |
「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵」 |
2006年フランス 監督 パスカルトマ キャスト カオリーヌ・フロ アンドレ・デュソルエ
ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの生み出した探偵の中でも、特に親しみを感じるのがトミーとタペンス。 ポワロももちろんミス・マープルも好きだけど、どこかやっぱりほら、並外れてるから・・そこが魅力なんだけど。 でもトミーとタペンスは、とても身近な感じがするんですよね、若き二人の冒険「NかMか」そして結婚した二人が探偵事務所を構える「おしどり探偵」・・そして、そして熟年になった二人にまた会えた「親指のうずき」と。なんだかすごく長く二人と一緒に過ごした気がして。 なのでねぇ・・ちょっと思い入れが大きすぎたのかなあ、この映画に。 ほら、私の中で二人のイメージがきっと出来上がりすぎていたんでしょうね。
う〜ん。う〜ん・・・ちょっと溶けこめなかったの(涙) フランス映画なのですね、舞台はフランス。だから・・ってこともないでしょうが・・とってもマダムなタペンスにビックリ。 すごくお洒落。洋服もシンプルなんだけど、絶対高そう!(笑)って感じでね。しかもとってもスタイルが良くて。なんだかとっても「奥様」って感じでしたよ。 そしてすごくキツイのね・・まあ、原作のタペンスも気持ちよいほどはっきり物を言うタイプでしたけど・・ここまで厳しいというか・・辛らつですねぇ。
行動力溢れるマダムと、それを心配しながらも、見守っているだんな様・・っていう図は、二人のキャラでとっても素敵だったと思う。 でももっとキュートだと思うんだけどなあ・・私の中のタペンスは。 いやいや・・もう止めよう・・原作は原作、映画は映画なのだ・・(いつも言ってるくせに・・汗)
舞台になった村の風景は、とても綺麗でしたね。あの問題の暖炉の家も素敵でしたし、ちょっとなにか起こりそうな雰囲気も良かったと思います。 ただちょっと雰囲気に懲りすぎて、推理的な面では物足りなかったかなあ。 最後は・・バタバタを終わってしまったし。 哀れな死を遂げた女性の余韻をもう少し残して終わっても良かったのでは? 乾杯早すぎ・・(苦笑) ひとつ・・場面を変えてから・・の乾杯にして欲しかったと思ったのでした。
あと、あの「親指がうずく・・」の歌を子供たちがみんなで歌うシーンにはちょいとビックリ。いやぁ・・なかなかビターですわね。
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