| 2007年05月05日(土) |
「プラダを着た悪魔」 |
2006年アメリカ 監督デヴィット・フランケル キャスト メリル・ストリープ アン・ハサウェイ エミリー・ブラント スタンリー・トゥッチ エイドリアン・グレニアー サイモン・ベイカー
ファッション業界、ブランドものにはかな〜り疎い私なので、こういう世界ってなんだか異世界を覗いたような気がするわ(笑) 冒頭、カッコいいスレンダーなお姉さまたちが颯爽と出勤してゆく姿に、ただため息〜「ほぉーーー、細い」「カッコいい」(笑)と。さて、そんな中主人公のアンドレア(アンディ)といえば対照的なルックス。いや、普通なんですけどね・・その普通の格好が、あのビルの中に入るとそこでは「普通じゃないダサさ」になってしまうわけですね。 アンディを演じるアン・ハサウェイ、しっかりした体型に大きな瞳、大きな口!なんともキュートですよね。今回はそんなキュートさに「頭の良さ」も抜群らしく、物言いも実にはっきりと気持ちがいいほど!勝気でしっかりしたヒロインは大好きです・・大好きですが・・どうなんだろう?初めて鬼編集長のミランダとご対面のシーンから、私にはちょいと疑問が。本当に頭のいい子が、鬼編集長の名前を知らないでどうする!?自分が働こうとする職場の事前リサーチなんてあって当たり前ではないのか?ファッションセンスはまあ・・置いといてこれには納得できなかったですよぉ。
さてさて・・そんなアンディVSミランダの日々。毎朝バッサバサとデスクにブランドもののコートとバッグを放り投げ、指令には質問を挟ませず、コーヒーは熱々で。そして名前さえも覚えてもらえない・・ このあたりの見せ方はすごいよねぇーー、ミランダを演じるメルリの貫禄ぶりにただただこっちまでアンディと一緒に圧倒されましたよ。「以上よ」って言われたら・・それ以上は何も聞けないのよ・・!!
しかーし!アンディの反撃も見事でしたね!ファッションセンスはナイジェル(スタンリー・トゥッチ、いいですよね〜)のおかげだけど、元がいいから映える、映える!!目の醒めるような着こなしに思わず「おお〜〜」と目が離せない。 お洒落って、やっぱり気合いですかね(笑)そして何より自分に似合う着こなしを知ってる!ってことだと思う。
仕事とプライベートの両立とか、恋人とのスキマに登場してきた「気になる男性」とか、ストーリーは結構ベタな展開ですが、アンとなによりメルリの威力(笑)で惹きこまれて見ちゃいました。第一秘書のエミリーを演じるエミリー・ブラントも楽しいし。
ラストも思ったとおりでしたけど、鬼編集長の「疲れた表情」には心揺さぶられるものがありましたし、その後の粋な計らいも良かったですよね。 ただやっぱり思うところはいろいろあったなぁ・・ 何より「ハリーポッター」あれがどうしても私には許せない。ああ言うのって普通なんでしょうか?それとも・・出来ないと分かってて言ったこと? あれをしちゃあ・・ろくな大人にならないよ、寂しい思いをしている子供は他にもいるんです、双子ちゃんだけじゃないんだよん・・愛情は他のことで示すものだと思う。 そして・・アンディの再就職先・・すごいなあーーー。どれだけ優秀ってことでしょうか、たしかに優秀なんだろうけど。 次に向かって就職先を探しに行く・・ってくらいの方が私には良かったように思いました。サクセスストーリーとしてスカッと終わらなくてはいけなかったのかな?
身にまとうものも自分のセンス、外見を磨いて、もちろん中身もたっぷり磨いて笑顔と一緒に歩いたらきっと素敵なことが待ってるハズ! がんばれ、女性達!いや、がんばれ、世の男性達も。もちろん、私も(笑)
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