| 2007年05月04日(金) |
「パリ・ジュテーム」(長〜い感想になりました) |
2006年フランス・ドイツ 18人の監督による、パリを舞台にしたショートストーリー。 なんて粋なことをしてくれるんでしょう!! 5分という、短い時間の中に込められたパリの風景、その中に見えるさまざまな人々の愛。 出会ったり、別れたり。そこに住んでいる人だったり旅行者だったり。 私は一度もパリに行ったことはないけれど、たぶんパリの街中にもそれぞれに個性があるんだろうなあ・・と思うさまざまな場所を、18人の監督さんがまたそれぞれに違う演出、見せ方で魅せてくれて。全く違う個性的なお話が、不思議にひとつに溶けあっていく・・素敵でした。
「モンマルトル」 監督ブルノ・ボダリデス キャストブリュノ・ボダリデス フロランス・ミュレール モンマルトルといえば、あの坂道、そしてユトリロ。しかし・・あんなに駐車が出来ないところだとは!そしてあの停め方がOKだとは・・(驚き!)孤独な男性のこころにほんの少し、何かが差し込んでくる・・、だからどうだ・・って説明できないんだけど、なんだかこういうのって沁みる。 「セーム河岸」 監督グリンダ・チャーダ キャストレイラ・ベクティ シリル・デクール あんなに立派なモスクがあるんですねぇ!!イスラム系の女の子が自分の巻いている「ヘジャブ」について話すシーンがいいな。そして彼女に惹かれる若い男の子が可愛いです(笑) 「マレ地区」★ 監督ガス・ヴァン・サント キャストマリアンヌ・フェイスフル イリイアス・マッコネル ギャスパー・ウリエル 待ってましたわーー!!ウリエル君(笑)タンクトップに前髪が無造作に降りてて瞳が見えないんだけど・・なんともセクシーじゃない?熱い思いを語る彼に、返事のない店の男の子エリ。でも最後に走ってゆくエリの姿が風のようで。何かが始るのかな・・って予感で、このラストは印象的でした。 「チュイルリー」 監督ジョエル&イーサン・コーエン キャストスチィーヴ・ブシェミ ブシェミ・・がそこにいるだけで満足しちゃいそう(笑)ルーブルのお土産袋、大量のモナリザの微笑が・・(苦笑) 「16区から遠く離れて」★ 監督ウォルター・サレス キャストカタリーナ・サンディノ・モレノ 16区って高級住宅街として知られているそうですよ、そこを舞台にこういうお話を作るサレス監督って、やっぱりすごい。自分の赤ちゃんをあやす時と同じ歌を歌う・・ベビーシッターの女性の、あの表情がなんとも言えずに深い・・。 「ショワジー門」 監督クリストファー・ドイル キャストベルベ・シュレデール こちらはチャイナタウン。なんとも不思議なセールスマンと手荒いチャイナガール!よく分からないお話だけど、セールスマンのおじさまが粋なのでいいわ(笑) 「バスティーユ」 監督イザベル・コイシュ キャストミランダ・リチャードソン セルジオ・カステリット レオノール・ワトリング 妻に恋する男を演じることで、妻に2度目の恋をする夫・・う〜ん・・愛人もいた彼だけど・・最後の日々の二人の姿がとっても素敵でぐぐっときちゃったなぁ。村上春樹の本を奥さんに読んであげる夫・・フランスで人気なのかしら? 「ヴィクトワール広場」 監督諏訪敦彦 キャストジュリエット・ビノシュ ウィレム・デフォー イボリット・ジラルド 日本の監督さんもいたとは!!すごい、嬉しい!親子ものでこの設定・・キツイわ・・泣かずに見れるわけがないです。しかもジュリエット・ビノシュですから!カウボーイはデフォーですから! 「エッフェル塔」 監督シルヴァン・ショメ キャストヨランド・モロー ポール・バトナー いいなぁ〜、こういうお話が入っていると嬉しい。マイムの動きにずっと見蕩れちゃった、あのバイクでデートの足・・とかね、可愛かった(笑) お互いぴったりの相手に出会えてよかったね〜。 「モンソー公園」★ 監督アルフォンソ・キュアロン キャストニック・ノルティ リュディヴィーヌ・サニエ キュアロン監督は今回楽しみにしていた監督さんのひとり。やられました〜(笑)いや、嬉しくやられたんですけどね〜、まさかこんなことだとは(笑)だってこの二人だもん、そして写し方も・・長いカットですよね、上手いなあ。 「デ・ザンファン・ルージュ地区」 監督オリヴィエ・アサヤス キャストマギー・ギレンホール 全体の印象より、ちょっとしたシーンが印象に残ったお話でした。たとえばATMでお金を引き出しているリズの髪に触れようとする男の手・・とか。リズを演じるマギー・ギレンホールは独特の雰囲気を持ってますよね。 「お祭り広場」 監督オリヴァー・シュミッツ キャストセイドゥ・ポロ アイサ・マイガ 哀しい〜、これは辛かったなぁ。ラストショット、彼女の持った二つのコーヒーのアップが・・(涙)すごく綺麗な色のお洒落なカップなんです・・飲ませてあげたかった。 「ピガール」 監督リチャード・ラグラヴェネーズ キャストファニー・アルダン ボブ・ホスキンス ピガールは歓楽街。ファニー・アルダンとボブ・ホスキンス。小さな彼と大柄な彼女。ふたりの存在感だけで何かが起こりそうな雰囲気なんですよね。 「マドレーヌ界隈」 監督ヴィンテェンゾ・ナタリ キャストイライジャ・ウッド オルガ・キュリレンコ この監督さんがどんなパリを描いてくれるのかなあ・・って楽しみだったんですよ、ふふ・・やはり深夜でしたか・・そして・・ね。 ちょっとレトロな雰囲気がいっぱいでしたね。 「ペール・ラシェーズ墓地」★ 監督ウェス・クレイブン キャストエミリー・モティマー ルーファス・シーウェル オスカー・ワイルドの墓地が見れてとても満足!私もキスをして来たい(笑)そして絶対出ると思う・・彼の〇〇・・ 「フォブール・サン・ドニ」★監督トム・ティクヴァ キャストナタリー・ポートマン メルキオール・ペスロン この監督さんも楽しみだったんですよ〜!!ドキッとする始まり、そして時が飛ぶようにすぎてゆくようす・・ここはまばたきできません、面白いねえ。 この二人ががとっても可愛くて、今回イチオシ恋人賞!(笑) 「カルチェラタン」 監督フレデリック・オービュルタン ジェラール・ドパルデュー キャストジーナ・ローランズ ベン・ギャザラ 前の若い恋人達と正反対の熟年、わけありの二人。いや、でも年月と思い出と、いろいろなものが溶け合った、味わい深い・・ワインのようだわね(あ、赤ワイン出てきましたっけ)ジーナ・ローランズのオーラがすごい。 「14区」★ 監督アレクサンダー・ペイン キャストマーゴ・マーティンデイル モンパルナスタワー、そしてモンスーリ公園。 つたないフランス語で、ひとり観光する・・キャロル。憧れのパリの特別な一日。でも隣に誰かいてくれたら・・「綺麗ね」って伝えられるのに・・ モデルでもなんでもない、普通の、旅行者の。普通のおばさん・・彼女に自分が重なってきて、公園のベンチで彼女が感じたものに・・思わず涙してしまいましたよ。 「フランスに行きたしと思えども フランスはあまりに遠し」朔太郎の時代でなくても普通の主婦の私にとっては、パリは遠い憧れの場所だもん・・でも一度は行ってみたいです〜。
さてさて・・全部のストーリーに一言づつですけど感想書いてみました。どれもそれぞれ監督さんの個性がたっぷりで楽しかったですね。 特にお気に入りには★印をつけてみましたよ。 でも18のお話が全部あってこそ、「パリ・ジュテーム」、パリの愛の物語・・ですよね。 どれをどの順番で見せるか・・悩んだんじゃないでしょうか。パンフによると、いろいろやってみてこれが81番目の選択だったとか!!
しかし・・パリの街って、どこをとってもやっぱり絵になりますよね〜。 「東京」でこういうストーリーってどうでしょう?意外に特色あって面白いんじゃないかって思いますけど。 「東京 愛してる」(笑)あなたが監督さんならどの東京を撮りたいですか?
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