1940年アメリカ 監督エルンスト・ルビッチ キャスト ジェームズ・スチュアート マーガレット・サラヴァン フランク・モーガン ジェセフ・シルドクラフト
ビデオショップの棚の中で偶然出あったこの映画・・何が目に付いたっかて・・「桃色の店」ですよ(笑)なんですか・・この題は・・ってことで(笑) そうしたら、なんとルビッチ監督(先日の「天国は待ってくれる」はなかなかに楽しかった)で、しかも1998年のトム・ハンクス、メグ・ライアンの「ユー・ガット・メール」はこの作品を下敷きにしたものだとか!!
チェコの作家ニコラウス・ラズロの戯曲を元に作られたというこの作品、舞台はブタペストの街角の店、マルチェック商会。 店の古株でボスからの信頼も厚いクラリクは、新米の店員クララとうまが合わず喧嘩ばかり。 そんな彼の思い人は、文通相手(私書箱237)「Dear Friend」。 彼女とのはじめてのデートの日、残業を言い渡され焦るクラリクだが、なぜだか・・同じようにクララも慌てていて・・・
朝、マルチェック商会の店の前でボスがやってくるのを待っている従業員。ここのシーンで、従業員の上下関係や仲間内の気持ちをうま〜く見せる始まりがまずニクイんですね〜。 そして店の中でのユーモアたっぷりのやりとり。ボスの「率直な意見を聞かせてくれ」に対するそれぞれの従業員の態度が面白い。自分に意見を求められたくなくって店の中をあっちへいったりこっちへ隠れたりするピロヴィッチ(彼はとってもいいキャラでしたよね)が可笑しい〜。
店の中でのボスとの揉め事があったり、クラリクの失業騒ぎがあったり・・二人の恋の発展以外のところのストーリーも上手く出来てるんですね。使われる身・・としてなんだかとってもクラリクに「頑張れ!」ってエールを送りたくなったり(笑)ほら・・「ユー・ガット」ではトムさんは大きな書店の経営者だったけど・・こちらは一介のサラリーマン!!なんだかねぇ・・すごく身につまされる・・(笑)クララにもキツ〜イこと言われてますし・・。
小物使いも効いてます! まずクララが職を得るきっかけになったあの「黒い瞳」のメロディつきのシガレットケース!!あれは最後まで楽しませてくれましたね(笑) 手紙の中身にあわせて本も登場。待ち合わせには「アンナ・カレーニア」とカーネーションの花。 そして最後はやっぱりクリスマスの「雪」でしょうか(笑)
お洒落な台詞、軽妙なやりとりにユーモア。 そして若いジェームズ・スチュアートは、とっても素敵でした!!細身の方のスーツ姿にとっても弱いんです、私(笑) ガーターつきの靴下(この頃って男性もガーターつき!?)を履いた生足も見せてくれる・・っていうサービスまでありましたよ〜。
クリスマス映画にも挙げたいと思います。 ルビッチ監督作品、これで2作目ですがいいですねぇ。もっともっと見てみたいわ。
あ、ところでこの題、どうして「桃色の店」がついているんでしょう? 原題は「The Shop Around the Corner」でしたけど・・ ま、でも「桃色〜」がついていたから・・出会えたんですもんね!!良かった、良かった(笑)
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