瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2007年02月18日(日) 「隠された記憶」

2005年 フランス 監督 ミヒャエル・ハネケ
キャスト ダニエル・オートゥイユ ジュリエット・ビノシュ モーリス・ベニシュー アニー・ジラルド ベルナール・ル・コク ワリッド・アフキ

映画が始まった・・え?はじまったんですよね?
あれ?あれ・・・
ず〜っと家の前の景色が映る・・音声も何もなしで・・・・え?まだ・・まだず〜っとこの画像なの?
なんでしょう・・この不安感、どうにかして〜〜ドンドン高まってくる・・
私てっきりうちのすご録君が壊れたのかと思いました。でもよーく見ると右隅がぶれてて・・これがビデオで取った画像・・っていうのが分かるんですけど。
この始まりから・・やけにドキドキするこの映画。
あの鳥のシーンも鳥嫌いな私には恐怖そのもの・・そして食事会での犬の話・・あれには思わずわーーーーっと叫びそうになりました。いや、恐い、怖いね〜。あんなの隣でされたら・・声出して叫びそう(苦笑)

最後まで、ものすごい不安と、で・・・いったい誰が何のために??という疑問を残したまま・・映画は終わってしまいます。
衝撃のラストシーンといわれて・・3度見直してもしかして・・こういうこと?って漠然と思ったけど・・なんだか全然分からなくて結局本編も2度見直したのですけど。
でもはっきりしたことは分からないんですね。
監督さんのコメントに「人間の持つ罪の意識を描きたかった」というのがありました。
誰がこのテープを送ってきたのせよ、それは眠っていた主人公の罪の意識を揺さぶったのでしょうか・・表面上は自分の罪を正当化してむしろ、周りの人に怒りを向けていたようにしか見えなかったですけど・・でもあの夢や・・最後の疲れたような彼を見ていると・・
そうして、彼の罪を告発するかのような・・そのテープが、また違った悲劇を生み出してしまったことが・・なんともいえず・・悲しいのですけど。

すべてが・・主人公の生み出した世界・・っていう解釈もあり?どうなんだろう・・・ふぅ・・なんだかどんどんといろんなことを思っちゃう映画ですね。深みにはまってゆく〜〜。
むしろ、それが監督さんの意図しているところかもしれません。


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