瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
この映画の感想読みたい・・って思ってくださる方がいたら、画面下の検索機能からどうぞ。

2007年02月08日(木) 「暗黒の恐怖」

1950年アメリカ 監督 イリア・カザン
キャスト リチャード・ウィドマーク ポール・ダグラス バーバラ・ゲル・ゲデス ジャック・パランス ゼロ・モステル ダン・リス

渋いなあ・・うちの息子がWOWOWで録画するものは(笑)
第23回アカデミー原案賞受賞作品です。

港町、ニューオーリンズで殺人事件が発生。被害者が伝染性の灰ペストに冒されていたことから、病原菌が蔓延する前に(おそらく同じペスト菌に冒されていると思われる)犯人を逮捕すべく、必死の捜査活動が繰り広げられるのだが・・・

なかなかに見応えある作品でしたよ。
保健局員と、(馬が合わない)警察官のコンビ(?)・・最初はお互いにいい印象を抱いていない二人が・・という設定、今でこそ(?)こういうのよくありますけど、たぶんそういう設定の先駆けじゃないのかな・・と思います。
そして犯人に行き着くまでのやりとりや、犯人の仲間どうしのいざこざもすごく気を揉ませて上手いんです(笑)あぁ・・結構ハラハラしちゃいましたよ。
家庭の中での姿・・とかもちゃんと描いててね。そういうところも、しっかりと描いてました。

主人公のリチャード・ウィドマークが、また個性的な顔立ちで、いわゆるいい人顔じゃないんですね。キツイことを言うときなんて結構憎らしい感じなんですけど、悪役で有名だった方なんですって(あとで調べたら)。
そして、対する犯人役は・・この方はもう有名ですよ、あの「シェーン」でも際立つ悪役ぶりを披露したジャック・パランス。
この作品がデビュー作らしいのですが、もうーー、なんというワルぶり!!見事ですよ。リチャード・ウィドマーク以上に悪役顔を・・ってことで抜擢されたそうなのですがそりゃあもう、鳥肌立つほどのワルぶりでした。
 
ニューオーリンズの港湾地区・・この設定もうまく使われていると思います。


 < 過去  INDEX  未来 >