| 2007年01月03日(水) |
「大脱走」さて・・何回目だろう? |
1963年アメリカ 監督 ジョン・スタージェス キャスト スティーブ・マックィーン リチャード・アッテンボロー チャールズ・ブロンソン ジェームズ・コバーン デヴィッド・マッカラム ジェームズ・ガーナー ドナルド・プリーゼンス ジェームズ・ドナルド
新春特別記念でWOWOWで「大脱走」が放映されている。 未見の息子が観ている横で、ちょっと覗こう・・くらいの気持ちで見ていたのに、結局最初から最後まで3時間すべてのシーンを固唾を飲んで見てしまうことになった。 たぶん、もう4回は観てると思うのに・・・やっぱりこの映画はちょっと覗こう・・なんて映画では無いんだわ!
第2次世界大戦下、ドイツの第3捕虜収容所に集められた、いずれ劣らぬ脱走常習者の連合軍兵士たち。 着いた早々の脱走劇から、所長と彼らの見張り役イギリス軍将校のラムゼイ大佐のやりとり、このあたりからすでに目が離せない。
“ビッグX”ことバートレットも登場し、なんとも大胆な脱走計画が始まると、一人一人がその役割を見事に果たしてゆく様子、団結力、にどんどんと気持ちが高揚してくるし、甘くないドイツ軍兵士にはまたハラハラドキドキの連続。
そしてそんな彼らと1線を引いて単独で脱走を試みるアメリカ人兵士“独房王”ヒルツの根性溢れる脱走劇は何度見ても勇気が湧いてくる。
Tea&Cinemaで紹介した大好きな二人コリンとヘンドリー(彼の調達能力の見事さ!)も見逃がせないし、トンネル王ダニーとウィリーももちろん!
脱出後のそれぞれの様子にはいつも心臓がぎゅ・・と締め付けられるようでなんとも苦しくなるくらい緊張するけれど、そんな中、やっぱりヒルツは爽快で力強い存在。実話だから、もちろん、最後にはとても悲しい出来事もあったりするのだけれど、決してそれだけで終わらせない、そのバランスが上手いと思う。 バランスといえば、独立記念日のあのぐい!!とやっちゃうあの楽しいシーン。そのあとに悲劇が待っているだけに、これもとても印象的なんですよね。
青い空と緑の中、空に向かって飛んでゆく、マックィーンのバイクシーンは何度見ても名シーンだと思う。 個人的には自転車でひとり悠々逃げてるように見える(?)J・コバーンも魅力的!
独房に響く(壁に向かって投げる)ボールの音がまだ耳に響いているような気がする。諦めない、屈しない、不屈の精神の表れ。 そしてあの印象的な音楽!!何度聞いてもいいですね。
個性溢れる素晴らしいキャストたちの豪華な共演も嬉しい、決して色あせない傑作だと思う。
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