| 2006年12月16日(土) |
「幸せのポートレート」 |
2005年アメリカ 監督 トーマス・ベズーチャ 出演 サラ・ジェシカ・パーカー ダイアン・キートン クレア・デインズ レイチェル・マクアダムス ダーモット・マローニー クレイグ・T・ネルソン ルーク・ウィルソン タイロン・ジョルダーン ブライアン・ホワイト エリザベス・リーサー
クリスマス映画だったよ・・と先に観た娘に言われレンタルした1本。 なるほど・・オープニングの映像もクリスマス絵本の挿絵のようで可愛い。 しかし・・本編は・・なかなかに考えちゃう・・映画でしたね。 え〜っと、まず私始まってからも・・誰がヒロインなのかしばらく分かってなかった・・という(苦笑) 携帯電話を常に離さないキャリアウーマンのメレディス(サラ・ジェシカ・パーカー)は、私がこれまでに見たワースト好感度のヒロイン。そしてまた彼女が連れられて訪れた恋人エヴァレットの家族たち。彼らも・・・日本人の私たちにはきっと考えられないような・・あからさまにオープンな家族なのですもん。 いったい誰に感情移入してこの映画は観るもの??と戸惑いながらの展開でしたよ。 ホントにホントにメレディスがヒロインなの?こんなひどい言葉ヒロインに言わせていいのか・・と思うような展開に驚きましたからねえ。(エヴァレットの弟たちに関する台詞)彼女が言いたいことは言葉に出すものとずれているのだろうけれど・・でも黙っていて〜〜今は・・と思ってしまいましたからねぇ。 そしてメレディスの妹ジュリーの登場。 結果的には、ここからそうなるんじゃないかしら〜〜という展開にはなっていくのですが・・。なかなかに見せ方が上手いですよね。そして役者さんたちも。
家族のあいだの秘密・・それがだんだんと姿を現してゆくにつれて・・この家族がどんな気持ちでこの年月を過ごしてきたのか・・そういうのが見えてきたり。 エバレットとジュリーが語り合いながら街を歩くシーンは、この映画の中で一番ロマンチックなシーンだったり(クリスマスの飾りつけをしたウインドウが素敵!) 反対にヒロインなのに・・なぜかどんどんとくずれてゆくメレディスにベン!!出番でしょ!!と応援したくなったり。 雪の道を手を繋いで歩くサッドとパトリックの姿に胸が痛くなったり。
最初はどうしようか・・と思ったこの映画がなんだか好きになってきているのに気付いて。
ラストシーンは、次の年のクリスマス。 新しい顔も見え、そして・・・それぞれの隣にいる人は。 ポートレートが見守る・・クリスマスツリーの飾り付け。 気がつくと、思わず自然に涙が流れてきていました。
原題は「ファミリー・ストーン」なんですね。ストーン一家。 家族の名前ともしかして・・あの石?祖母から譲り受けた指輪(素敵でしたよね・・でもメレディスにはあの指輪のよさが分かってなかったみたい?)をかけてるのかも・・とか想像してみましたけど。 邦題は・・そこに持ってきましたか・・と言う感じのポートレート。たしかにあのポートレートは素敵でしたよね。
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