2005年アメリカ 監督 ゴア・ヴァービンスキー 出演 ニコラス・ケイジ マイケル・ケイン ホープ・デイヴィス ニコラス・ホルト、
コピーなんか読んでると、もっとほのぼのしてる・・人生を取り戻す男の話かと思ってたんだけど。 違いましたね。結構苦味の残るお話でした。 シカゴのお天気キャスターを勤める主人公は、そこそこ人気もあるし稼ぎだって悪くない。でも私生活は上手くいかず、未練の残る妻には愛想をつかされ、子ども達はそれぞれに問題を抱えている。 尊敬する、著名な小説家である父親にも恥ずかしくない自分を見せたいと日々願う彼なのだけれど・・・やることなすことはいつもから周り。 そんな時、父親が余命いくばくもないことを知り・・・・
え・・とね、この主人公、しょちゅう車からモノを投げつけられたりしてるんです。 そこまでされることはないと思うけど、でもなんだか普段の態度とか見てると好感もたれるタイプではないことは確かなんですね。 いつも怒ったり、怒鳴ったりしてる。自分で自分の生き方を苦しくしてるように見えたりもするんですね。 そんなに悪い人生じゃない・・と思う、心配してくれる素敵な父親もいる(でもその立派さが彼を悩まさせているっていうこともあるけど)別れた奥さんだって一緒にカウンセラーに行ってくれたりもする。 なのに・・なんでかなぁ・・汚い言葉の連発で・・ちょっと滅入ってしまいましたよ。 あれじゃあ奥さん怒ってもしかたないと思う。 やるせない・・ニコラス・ケイジの表情はいつもながらに助けてあげたく・・なるんだけど(苦笑)
父親役のマイケル・ケインは素敵でしたよ、そりゃあもう。ニコラスじゃないけど・・叶わないな・・って感じです。 そんな彼が言います「人生には捨てなければいけないものもある」って。 誰でも、何一つも捨てたくはないですよね、もちろん。 でも欲張って何もかも手にしようとすると・・すべてが手からすりぬけてしまうのでしょうか。 捨てる勇気もまた必要・・なかなか苦いことですが。
スーツ姿にアーチェリーの弓矢を抱えて歩くニコラス・ケイジの姿はなかなか印象的でしたね。 映画の印象はお天気で例えると・・曇り空、嵐が起きて、晴れ間が少し。 そして曇り、時々晴れ・・って感じでしょうか(笑) でもまだこれから・・・ どんなお天気が彼を待っているのか・・予想するのはできませんもんね。
|