| 2006年10月25日(水) |
「インサイド・マン」 |
2006年アメリカ 監督 スパイク・リー キャスト クライヴ・オーウェン デンゼル・ワシントン ジョディ・フォスター クリストファー・プラマー ウィレム・デフォー
「私の名前はダルトン・ラッセル」 冒頭のクライヴ・オーウェンのアップ!!遊びにきていただいてるつるばらさんから「リバティーンのジョニーに対抗してるよ〜笑」って聞いてたのを思い出して思わず爆笑していたら。 「2度と繰り返さないからよく聞け」なんて言われて・・あらあら・・聞き逃しちゃダメ・・と巻き戻ってみたりして。
マンハッタン信託銀行で銀行強盗が発生。 銃をかざして人質を取る犯人たち。ここまでは普通の銀行強盗。だけど、強盗なら、お金を取って逃げる・・そのスピードが命!のはずなのに・・急ぐ様子も無い彼らがとった驚くべき行動とは・・・
ストーリーは見て楽しんで欲しいのでこれ以上は書かないことにしますね。 いやぁ・・でもホント面白かった。意表をつくトリック(?)これって、考えられそうでなかったことですよね。見ている私たちにも、いったい誰が(犯人の)仲間で、そうでないのか・・彼らはこの銀行で何を奪おうとしているのか・・最後まで目が離せませんでしたよ。 出てくる一人一人が、誰も彼も怪しい気がして、人質はもちろん、刑事だって、謎の(?)女弁護士だって。刑事グループの中にはウィレム・デフォーまでいるんですもん、思わず怪しい・・と(笑)
ストーリーも面白いんですけど、なんと言っても俳優さんたちも良かったですよね。犯人グループのリーダーはクライヴ。今回は頭が良くて、クールな役でしたね。でもその中に、なんて言ったらいいんでしょう、彼って何か隠し持ってる・・っていう雰囲気を持たせるのがすごく上手い!! 彼と渡り合う刑事にデンゼル・ワシントン。彼がね、今回またすごく肩の力が抜けてる!楽しんでる・・っていう役で、面白かった。生真面目な印象があったのですよ、今まで。でも一味違う、上昇志向も大いにある、自信もある、恋人にも甘い電話を忘れない・・そんな人間味溢れる役でしたね。 そして、謎の女弁護士にジョディ・フォスター!待ってましたよ!!ジョディー。「フライトプラン」の鬼気迫る役も素晴らしいけど、でもやっぱりこういう役の方が嬉しい。(しかし、彼女の足は素敵に筋肉質だよね・・) この3人とまだまだ他にも一癖も二癖もありそうな・・人々が、静かな火花を散らすかのような展開は見応えありましたね。
強盗シーンの途中で、(事件解決後の)尋問シーンが挟まれるのが、不思議な感じだったのですが、これが、最後に明らかになる犯人たちの素顔を見るとちゃんと伏線にもなってるんですよね。最後まで見て、またこの尋問シーンを見返しに行っちゃいました。 あと可笑しかったのは、あのアルバニア語の演説テープのくだりと、犯人からクイズを出されて、みんながあれやこれやとウンチクを語りだすところ。噴出しそうになりましたよ。しかし・・アルバニア語・・って(苦笑)
そんな中でこの監督さんならではの、人種差別的なシーンもちゃんと盛り込んでありましたね。ターバン、早く返してあげてね。
しかし、見事な脚本でしたね、どのシーンも無駄の無い面白さ。そしてまだ何か見落としてるのではないかと思わせる複雑さと。 今年の脚本ベスト1に推したい気持ちです。 だってね。。最後まで上手いんです。犯人側と、刑事側の両方の描き方が。美味しい思いをしたのは・・どっちだったんでしょうか(笑)どっちも(笑?)
そしてタイトルまでがニクイ!!映画なのでした!
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