瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2006年10月09日(月) 「ステイ」

2005年アメリカ 監督マーク・フォスター
キャスト ユアン・マクレガー ナオミ・ワッツ ライアン・ゴズリング ボブ・ホスキング

精神科の医師サム・フォスター(ユアン・マクレガー)が担当することになった患者ヘンリー・レサム(ライアン・ゴズリング)は、「21歳の誕生日の夜に自殺する」と告げて姿を消してしまう。
予知能力めいたものを持つ青年が気になり、彼の行方を探すサム・・しかし、ヘンリーを追えば追うほど不思議な出来事がサムを取り巻き、謎はどんどんと深まってゆく・・・

サムの周りに起る不思議な出来事、人々からかけられる意味のわからない言葉。
どこまでも、どこまでも落ちてゆく螺旋階段・・
何?何?これはどういうこと?どんな意味が??
混乱する頭・・結局訳がわからないまま・・ラストを迎えたのですが。
このラストの切ないことと言ったら・・(涙)
そしてこのラストを見て、そこから初めていろんな言葉の意味、挟まれたシーンが意味していたもの・・そういうものが溢れてくるんですね。
なのでこれは絶対ネタバレ無し!で、何も知らずに見て欲しい映画ですよね。

そしてこのラストを見たら、また最初から見直したくなること間違い無し!の映画です。結局私は3回見てしまいました。でも3回観てもだからこうなんだ!!っていう映画ではないんですよね。

現実なのか夢なのか?これは本当のことなのか,偽りの世界なのか?
美しい光のシャワーのような、なんともいえない映像がとても印象的で。コピーでしたっけ?「イリュージョン・ミステリー」なんて書かれてましたが、上手く言い当ててるなあって思います。
雹のシーン、螺旋階段。そして車のシーンの激しさは・・よくあるアクションもののカーチェイスなんて非にもならないくらいショックな映像でした。

ユアンの混乱振り・・戸惑い驚く姿を熱演していましたね。恋人で自らも自殺経験者であるライラを演じたのはナオミ・ワッツ。どこか寂しげな、美しい風貌は、このミステリアスな映像にぴったりでした。
そして何より忘れられないのは、ライアン・ゴズリング君の切ない瞳。終始悲しげで何かをたたえたような彼の瞳が、全てを物語っているようでしたね。

見ても、見ても、しっかりと全てを掴むことは出来ないような・・・そんな不思議な魅力をもった映画です。
エンディングの映像も意味深なんですよ。ここも意味をちゃんと持ってる。

11月の宇多津映画祭に上映される作品にこの「ステイ」が入っているとか!
大きなスクリーンでも見てみたい!!う〜ん、行こうかな。


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