| 2006年09月13日(水) |
「炎のジプシーブラス 地図にない村から」 |
2002年ドイツ 監督 ラルフ・マルシャレック キャスト ファンファーレ・チォカリーア
ジプシーブラスって知ってました?私は全然知りませんでしたよ。 ジプシーの音楽っていうと、ギター、哀愁にみちた・・っていうのが私の勝手なイメージ。これはきっと「耳に残るは君の歌声」や「ショコラ」のせい?(笑)
ルーマニア北東部、地図にも載らない小さな村ゼテェ・ブラジーニ村。駅ももちろんないので、ここで降りたい人は(徐行してくれる)電車から自分で降りる・・という。 ルーマニア各地を旅していたドイツ人ヘンリーが、あるときこの村のブラスバンドの素晴らしさに驚き、自らマネージャーとなって彼らを売り出す。今では、世界各地でツアーを行う人気バンド「ファンファーレ・チォカリーア」に成長した彼らの日々の様子、そしてツアーの映像も交えて見せる、ドキュメンタリー風な映画でした。
でもはじまりは、ちょっと様子が違うんですよね。雪の残る村の湖。少年が湖から壊れたホルンを拾う。印象的なシーンからはじまります。 ここから、話は、前後したり、そのあいだに村の練習風景や、ツアーの様子が混じったりしてちょっとややこしいんですが。 村の人々も誰が誰やら、分からなかったり・・。ま、でもそんなことは、彼らの音楽を聞いているうちに忘れてしまう(笑) どこでも、いつでも楽器を持って、歌ったり、演奏したり。 ツアーでもまったく気後れすることもない、まさに自然体そのままの演奏には、聞いているうちに体が自然に動きそうになってくるんですよね。 まさに彼らにとって音楽が、生きること、そのまま・・って気がします。
そして、どこに演奏にいっても彼らの帰ってくるところは、この村で。ツアーのお金で家を建てたり、教会を造ったりして、彼らの根っこがここにあるってことが嬉しい。ツアーの様子とかも楽しいんだけど、私はやっぱりこの村の彼らの日々の様子が一番好きかな。 少年が壊れたホルンを直してもらって、またこうやって音楽は引き継がれてゆく・・たぶんほとんど実話だろうなあっていうお話の中で、この少年の話はフィクションかな?って思うけど、でもひとつこの話を入れたことで映画ぽくなったんじゃないかって思って私は気に入ってます。
ドイツツアー、イタリアツアー、どこでも熱狂の嵐!!そして東京ツアーの様子もあるのですよ!これがね〜、なんていうか、東京って・・日本って・・こういう風に映ると不思議な街だわね〜(汗)この頃ガングロの頃?若い少女たちのあの不思議な姿になんだか複雑な思いがしたり・・ね。
そうそう、最初に書いたジプシーの弦楽器のこと、定住するジプシーである彼らには荒れた手で弦楽器は難しいとのこと。なので彼らはブラスなんだ・・って特典で言ってました。なるほど〜。 そうそう、このDVD、特典もぎっしりで嬉しいです。
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