瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2006年09月09日(土) 「UDON」

2006年日本 監督 本広克行
キャスト ユースケ・サンタマリア 小西真奈美 鈴木京香 トータス・松本 松井拓富 小日向文世 升毅 片桐仁 要潤 


冒頭日本地図から示される四国・香川県。「日本一小さい県」が紹介されると、なんだかむずかゆいような、照れるような(笑)
人口100万人にうどん屋900軒!!そんなにあるんだねぇーー。

お話は、かなりもりだくさん。そうですね、うどんで言うならシンプルな「かけうどん」や「かま玉」「ざる」じゃなくって・・「しっぽく」!!そう、鶏肉、大根お揚げ、人参、里芋・・などなど具をた〜っくさん、入れた「しっぽくうどん」のような映画でしたね。
実際のおうどん屋さんが数多く登場すること!!
あ、知ってる!!「みやたけ」だね・・とか「谷川」だよ・・とか「山内」だ!!とか隣のだんな様とアイコンタクト取りながら見てました(笑)特に最初に登場する三島はインパクトありますよね。ほんとに、普通の、ああいう風な普通の家なんです。私も行った時、ここ入っていいんかなあ・・って思いましたもん。役者さんたちも良かったですけど、こういううどん屋のお店の人たちには叶わないものがありますよね。

夢破れて帰ってきた香助(ユースケ・サンタマリア)道に迷った恭子ちゃん(小西真奈美)と山で遭遇。いや・・熊は出ないと思います(苦笑)あれはきっと熊のようなおじさんじゃないかと・・(違うか・・笑)
香助、そしてタウン誌SANUKIの麺通団のお話、これは香川のうどん界では知らない人はいないんじゃないかっていう田尾さんて方のお話が元になってるんですよね。香川県民でも行ったことがないような・・地元の人の穴場的なおうどん屋さんを開拓してうどんブームを起こした・・。
他にもいろんなエピソードの90パーセントは、実話が元になってるとか。まあ、こんなに面白い、一癖も二癖もありそうなおうどん屋たちならそりゃあいろんなエピソードが生まれそうですもんね。
前半はテンポよく、うどんブームを起こしてゆく様子(うどんフェスティバルのトリビア風クイズが可笑しい〜)、そして後半は香助と父親のお話でしんみりと。
少し、いろんなお話を入れすぎてるかなあ・・とも思いましたが(お父さん、最後出てきすぎ・・かも・・)笑ったり、ほのぼのきたり、心打たれたり・・最後の最後のダシまで飲み干そう・・ってことでしょう。

あ!こんなところにあの人が・・と香川出身の人たちがゲスト出演してたり、監督の「サマータイムマシンブルース」の役柄のまま出てる人も・・そうそう、「サマー」では可愛いあのキャラクターも登場しますよ、そういうのも楽しいです。

そしてね、いじわるな見方すると、やっぱり気になるのは「さぬき弁」ですよ。京香さんのさぬき弁はほんわか・・すぎるかな(苦笑)実際はもっとキツイ感じになるんですよね。要君は香川出身だけどいまどきの男の子はさぬき弁は使わないもんねえ、あんまり。役柄的にもしゃべってなかったですよね。やっぱり、一番自然だったのはナンちゃんかな(笑)全然違和感なし、さすがです(笑)
それから、それからどうしても・・・すっごい気になったのは「さぬき」の発音。イントネーションが違うんですけど・・あれは何故?わざと?それとも西の方ではああいうのかな?ものすごく気になって、翌日みんなに聞きまくったほど(笑)
だってーー、あの発音だと「さぬき」のあとに「うどん」がつけられませんが・・

この映画見たら、またきっとうどんブームが起こると思うんですよ。実際、うどん本、うちのお店でもよく売れてます。見終わったら絶対絶対おうどん食べたくなるし(もちろん私も食べました)。
でも映画の中でもそうであったように、ブームはいずれは去ってゆきます。
だけど、うどんは無くならない。ふるさとが無くならないように・・
誰にとってもそういう食べ物、そういう思いは、きっとあるのだと思います。

この映画の中で私が一番激しくうなずいたのは編集長の語る「宇高連絡線」のおうどんの話。これにはものすごく同感!!「連絡線うどん」こそ!!私のソウルフードなのかも(笑)

あ!M書店も出ましたね(笑)私がパートで行ってる書店のチェーン店です。


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