1959年アメリカ 監督 ジョージ・パル 原作 H・G・ウェルズ キャスト ロッド・テイラー イヴェット・ミミュー アラン・ヤング
先日の「タイムマシン」でなにやら息子とふたり、タイムマシン論議で盛り上がってしまったので、こうなったら古典の方も見ておこうと借りてきましたよ。
1889年大晦日。青年発明家のジョージは発明したタイムマシンで未来の世界へ旅立つ。何十年か後の世界の惨状に悲しみながら、未来へと進む彼がたどり着いたのは80万年後の世界。 緑溢れる世界で、平和に暮らしているかのように見える人々・・しかし、何にも興味を持たず、無気力とも思える彼らは、地下の人々に支配されていて・・
友人たちを集めて小型タイムマシンを見せるシーンから、未来へと向かうジョージ。(原作ではタイムトラベラーとし書かれてませんが)こちらの映画は、かなり原作どおりです。ただ映画では(当時の)戦争に悲観した主人公が、希望を求めて未来へ向かう・・って設定なんですね。 タイムマシンは、クラシカルで、可愛いデザイン。タイムトラベル中のシーンなどは、そりゃあ最近の「タイムマシン」のような素晴らしい映像技術はないのですが、店のウィンドウに飾られたマネキンのファッションの変遷で見せたり、窓から見せる風景で表したりと。シンプルだけど、分かりやすくて面白いです。
未来社会の様子は、緑溢れる世界のシーンなんかも、つくりもの・・ぽいし、 みんなで大きな食堂でご飯を食べていたりして(なぜかこれがちゃぶ台にざぶとん・のようなんですけど 笑)すごくほのぼのしてる雰囲気でしたよ。 地下の洞穴の中のシーンなんて、地底人はまるで鬼のパンツをはいた青鬼のようだし、逃げ惑う人々も学芸会風だったり〜(笑)
後半からラスト、原作とは違う展開になりました。 未来の世界のウィーナを恋しく思ったり、無気力だった人々に反抗心を芽生えさせたりして、ジョージは、また再びウィーナの元に向かうんですね。 未来の世界に自分の居場所を見つけた主人公。 ここは、最近の「タイムマシン」と同じじゃないでしょうか。でもこちらは、タイムマシンは壊れていませんからね。タイムトラベルはまだできるはずですよね。 「すべての時間は彼(ジョージ)のもの」
ジョージは再び未来へ向かう時、3冊の本を持っていきます。(原作ではカメラでした) 持っていった本が何なのか・・明かされませんが、何だろう・・って想像するのが楽しいですよね。あなたなら、何を持って行きますか?
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