2002年アメリカ 監督サイモン・ウェルズ キャスト ガイ・ピアース サマンサ・マンバ ジョレミー・アイアンズ オーランド・ジョーンズ マーク・アディー シエナ・ギロリー フィリーダ・ロウ オメーロ・マンバ
実はこの作品、劇場公開された時に一度スクリーンで観てるんです。(まだシネマダイアリー書いていない時です) なんといってもSFものの古典であるウェルズのタイムマシン、監督はウェルズの曾孫さんだし、ガイ・ピアースだし・・ってことで。 今回ウェルズの原作を読んだ息子が観てみたい・・って言うので借りてきて、再見しました。
不慮の事故から恋人を失ってしまった若き科学者が、その悲しい結末から彼女を救うために(過去を変えようと)タイムマシンを発明する。 そして過去へと向かった彼が知った悲しい事実・・ 何度戻っても彼女を救うことは出来ないのか・・彼は未来の世界へその方法を求めて旅立つ・・
恋人とのお話・・原作では無い部分なんですよね。原作は未来へしか旅立たない。 なのでこの部分がどんな風になるのか、とても楽しみだったのです。でも、ええ?っと思ってるうちに話は未来へ。しかもあまりにも未来へ(80万年ですよ!!)と行ってしまったので、前半と後半で私の中でかなり違和感が残ったのですよね、スクリーンで観た時は。なので、ん〜ん?と思った覚えがあるのですが。 今回はそれを分かっていて観た・・っていうこともあるのでしょうか。以前に見たときよりもいいな〜って思ったんです。 変えられない過去の悲しさ。 そして到達した未来の世界の悲しさ。 モーロック族を率いるウーパー・モーロックは言います。 「誰もが心の中にタイムマシンを持っている。地上に戻るマシンを記憶と呼び、未来へ旅するマシンを夢と呼ぶ」 う〜〜ん、なるほど。記憶は変えられないけれど、夢は変える(実現)することができる。 そしてまた「エマを失うことで生まれたタイムマシンで、(エマを失う)という過去を変えることは出来ない」 ここね、スクリーンで観た時なぜか聞き逃していたのか、記憶にないんですよ。(ウーパーの白メイク、しかもジェレミー・アイアンズだし・・に見とれていたせいかしら 笑)こういう時ってDVDで観てるといいですよね。もう一度戻せるし。 ちょっと考えてみたのですが。過去を変えることは出来ないのなら、タイムマシンで彼女を失うよりもっと前の世界へ戻って、そこでタイムマシンをまた作る。そしてそこから未来へ(あの事件のあった日に)行く・・っていう手はどうでしょう?これでもダメかしら?しかし、そもそも、どこを持って現在・・とするのか・・ってことも疑問ですよね?時の流れのなかで、どこがどう現在で過去で未来なのか・・だってほら、アレキサンダーが変えた未来世界も、それより未来の人にとっては過去の世界のはず・・・うわ〜〜、やめとこう・・頭がぐるぐるしてきた〜(苦笑)
後半、未来世界でのアレキサンダーの活躍、ガイ・ピアースの素敵な肉体(!)のせいもあってあまりにもハマリすぎてる(科学者なのに〜)・・って思ったけど、でもいいです(何が? 笑)だって、アレキサンダーの顔がどんどん素敵になってゆくから〜(笑)乱れた髪に無精ひげ・・前半の科学者さんも可愛かったですけど、ぐっとセクシーですよね、後半(笑) 未来世界の図書館のなんでしたっけ?横文字だと。知識の番人さん。面白い設定ですよね。後々の再登場も嬉しい。 愛する人を救えなかったアレキサンダーが、見つけた自分の居場所は、あまりにもはるかかなたの遠い世界だったけど、優しい彼に幸せな時間が訪れますように・・そう願います。
最後にこの映画の、もうひとつの主役、タイムマシン!!これについて書かないと。ヴィクトリア調のデザイン、でもどこか未来的な。キラキラ輝くマシンは見とれるほど美しかったです。そしてマシンのまわりで、繰り広げられる時の移り変わりも見応えありましたね。花が咲き、雲が流れ、稲妻が走る・・
DVDの特典に未公開オープニングシーンがありました。 後の図書館のシーンに繋がってゆく・・シーンです。DVDだとこういうのも観れて面白いですよね。コメンタリーのガイ・ピアースも素敵だし(笑) それにしても映画って、観るときの状況や、心境によって感想って変わってくるなあ・・と改めて思ったのでした。
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