| 2006年08月06日(日) |
「モンスーン・ウェディング」 |
2001年インド 監督ミーラー・ナイール キャスト ナセールディン・シャー リレット・ヂュベイ ヴァンソンダラ・ダス
インドっていうと思い浮かぶのは、もちろんお茶と、カースト制度。 お茶についてはあとで語るとして、このお話のラリット・バルマ氏・・中流階級くらいなのかしら?ひとり娘の結婚式のお話なのですが、親戚たちが集まってきて(かなりの人数ですよ〜)豪華な式の準備がはじまります。お屋敷やお庭も立派です。 インドの結婚式の様子を見るのは初めてで、それだけでもワクワク。何日も前からいろんな風にお祝いするんですね。花嫁と花婿に「甘いもの」を食べさせるシーン。ハングルを贈るところやら、歌ったり、踊ったり。そして、そんな式を彩るのがマリーゴールドの花・花・花〜。 マリーゴールドってたしか花言葉は「悲嘆」のはず?なんで??と思って調べてみたら、インドでは特別な花なのですね。古代インドやアラブの文化と関係深い花で、インドではマリーゴールドを崇め、結婚式だけでなく、寺院の祭壇や神殿にも飾るそうです。生命や永遠、健康の象徴だとか。なるほど〜。
あらら・・式のお話だけで終わってしまいそう(苦笑) 式に集まってきたいろいろな人々の、さまざまなストーリーが、式の進展とともに語られるのですが、これがとても自然で面白かったですね。最初は誰がダレ?みたいな感じだったのですが、見ているうちにまるで自分もこの親戚の一員になったみたいな気持ちになってきて。 花嫁のアディティ。彼女には妻のある恋人がいて、彼を断ち切ろうと急遽親の進める人と結婚しようとするんだけど・・いまだに元恋人と会っていたり。 まだ独身の彼女のいとこ・・彼女が独身でいるわけは??アメリカから久々にやってきたおじさんを見る彼女の複雑な目・・ そしてガーデンプランナーとバルマ氏宅の女中さんとの恋。 いとこのお話ではバルマ氏の決断が、ものすごい男前でね、泣きそうになりました。 最後までどうなるんだろう?ってハラハラしたのは花嫁の恋のほうより、ガーデンプランナーさんの方でしたよ(笑)最初は、口ばっかりで嫌なヤツ!って感じの彼が恋をしてどんどんと変わっていって・・ 彼の求婚シーン!!素敵なんです!!マリーゴールドのハートですよ!!やられた〜〜。
外での行事が多い、インドの結婚式、暑い夏、ましてやモンスーンの時期に挙げるのは少ないって、(インドで式を挙げた方の)ブログで読みましたけど。 このお話の設定では急遽式を挙げることになったっていう設定だし、なにより、あの最後の、雨を浴びながら踊り、笑う、人々のシーンは素晴らしかった!力強く、輝くものを感じましたね。いろいろなことがあったけど、この雨がすべてを包み込んで流してくれて、雨上がりには虹が輝きますように。
あ、お茶のことも書かなくちゃ。 もちろんインドですからお茶ですよ。庭でいらいらしながらガーデンプランナーを待っているバルマ氏に奥さんが「お茶は?」って声をかけたり。 やっと到着したプランナーさんが仕事をする前にお茶を飲もうとしたり。 あと花嫁が、花婿に重大なことを打ち明けるシーン!!ここで彼らは「最高のチャイ」を飲もうとしてましたね!!飲んだのか・・どうか・・は・・映らなかったので分からなかった〜残念。すごく重大なシーンなのに・・私ってばいつになったら最高のチャイが出てくるんだろう・・ってそっちの方を気にしてましたよ(苦笑) シーンとしては少ないけど、やっぱりお茶の本場の映画ですからTea&Cinemaに挙げたいものです。
それにしてもマリーゴールド!!この映画の影の主役は、この花ですね!! オレンジの暖かさ、美しさが結婚式を引き立ててましたね。 この花がとても好きになりましたよ。プランナーさんみたいに、食べてみる?(笑)
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