2006年06月10日(土) |
「地球の静止する日」 |
1951年アメリカ 監督 ロバート・ワイズ キャスト マイケル・レニー パトリシア・ニール ヒュー・マーロウ サム・ジャッフェ ビリー・グレイ フランシス・ベイヴィア ロック・マーティン
ブログにも挙げたSF映画原作傑作選「地球の静止する日」。 知られざるSF映画の原作短編を集めたアンソロジーです。その中に紹介されていたのが、表題にもなっている「地球の静止する日」(原作はハリー・ベイツの「主人への告別」でした。 1951年の作品ですが、SF映画のクラシックとして、なかなか有名な作品らしいのです。見たいなあって思ってたら!なんとWOWOWで放映されたのですから!こういう偶然ってあるものなんですね。
実は、原作を先には読んでいましたが、この原作と映画、地球側の登場人物もストーリーも全く違うのです。 プロデューサーが「見知らぬものに人はどう反応するか」という原作のテーマが気に入り、「謎の人物とロボットを乗せた宇宙船がワシントンDCに出現する」この部分だけを生かしたのですって!! 宇宙船や、ロボットは、今見ると、「なに〜〜!これ〜〜」って言いたくなるような、オカシナものなのですが、でも、なんていうんでしょうか、すごく雰囲気のある映画なのです。 何より、これまで人類を脅かすモンスターとしての異星人ではない、高い知性を持った友好的な異星人を登場させたっていうのはこの映画が初めてではないのかしら?
異星人クラトゥは、タコ足のような宇宙人じゃありませんよ〜、地球人の姿で描かれてます、そして彼は地球の少年と接するわけですが。普通のルックスのクラトゥさん、紳士的で知的で、とても素敵です。でもそれだけじゃない、どこかミステリアスな雰囲気を醸し出せているのは、この俳優さんの持っているものなのでしょうか。 モノトーンの映像も、なんだか何か起りそうでドキドキする雰囲気があるんですよね。カーチェイスも派手なアクションも全くないのに、追いかけられるシーンで、やたらドキドキしてしまったわ。
最後の合言葉「クラトゥ・バラダ・ニクト」これがね、なぜか頭を回って離れないんですよ(笑)魔法の呪文みたい、ささ・・皆さん、ご一緒に(笑) いやぁ・・貴重なの観たなぁ(笑)なかなか観れないわ、こういうの。 この原作アンソロジーに紹介されたほかのSF映画もぜひ観ていきたいな。
あ、そうそうこの映画の原作、「主人への告別」こちらのラストも衝撃的でした。
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