瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2006年05月28日(日) 「ダ・ヴィンチ コード」

2006年アメリカ 監督ロン・ハワード
キャスト トム・ハンクス オドレイ・トトゥ イアン・マッケラン アルフレッド・モリーナ ユルゲン・プロホノフ ポール・ベタニー ジャン・レノ

原作を読んだ時、これって映画にしたら面白いだろうなあって思ったとおり楽しませていただきました。
ただ絶対まとめるのも大変だろうなあって思ったんですよね、なにせあれだけの歴史的なうんちく話や、専門的な暗号解読。登場人物も入れ替わりたくさん出ますからねえ。
ハワード監督、よくまとめたなあって思います、さすがに手堅い。

かなり早い展開でお話が進んでゆくので、やっぱり原作読んでないとわかりにくいんだろうなあっては思います。ひとつひとつ、丁寧に説明できないしね、暗号を解くのも早いです。もうちょっとじらしというか、ああでもない、こうでもない・・っていう感じも欲しいですよね。銀行での暗証番号の入力も早い〜(苦笑)

楽しみにしていたルーブルロケも、思わずもっと見せて〜!って言いたくなりました。「モナリザ」ずっと見ていたかったですね(映画が進まないか・・)

トム・ハンクス、原作読んだ時なんで彼が?って思いましたけど、さすがですね、上手いわ、見ているうちに違和感が無くなっていくんですね。オドレイちゃんは、いつもの不思議少女ぶりを抑えての大人の演技?足細いなあ(って 笑)
サーは、可愛かったですね(って違いますか? 爆)あのお城、シャトー・ヴィレットですか。うっはぁ〜、目の保養でした。
サーからの3つの質問、ここは実はとても楽しみにしていたところ。紅茶に関するものですからね。微妙に変えてあったんですよ、原作と。そしてアールグレイにレモンティ(私はミルクが好きですが・・それだと入れてもらえないか・・)カップもポットも美しいです。と見とれているうちにお話がどんどん進んでたゾ(汗)
アルフレッド・モリーナもジャン・レノもやっぱりちゃんと存在感ありましたよね。
でもね、でも、今回一番良かったのは、ポール・ベタニーでしょう!!
なんであんなに痛そうなのか!思わず飛び上がりそうになった、ムチシーン。彼の過去についてのほんの短い回想シーン、あれは短いね・・ちょっと分かりにくいと思う。でもそれを補ってくれたのが、シラスのあの目の演技。最後に司教を見た時の彼の目に思わず泣きそうになりました。いや、しょうがないとはいえ・・思わず。う〜ん、しかし彼のラストシーンは、原作のあのシーンがとても好きなので残念だったなあ。

キリストについての衝撃的な説は、日本人で一応仏教徒(そんな意識はありませんが)の私には、ほぉ〜!面白いなあって思うものだけど、キリスト教徒の方々にしたらなんてことぉ!って思うのでしょうね、きっと。
私には聖杯についての説の方がビックリだったかな。聖杯って映画とかにもよく取り上げられる、魅力ある題材ですよね。
事実はどうだったのか、分からないからこそ、謎だからこそ、こんなにもひきつけられるんでしょうね。でも事実は小説よりも奇なり・・って言いますから。もしかしたら、もっと驚くようなことがあったのかもしれませんよ。そんなことを思いましたね。
神についての気持ち・・全然宗教心のない、でも困った時には心の中で「神さま〜」なんて思ってしまう私は、あのラングドンの井戸の話、あれが一番ぴたっときましたよ。なんだかほっとしませんでした?

ラングトンとソフィーの別れのシーン。原作とは違いますけど、私はこちらも良かったと思います。なによりトムとオドレイちゃんに合ってましたよね、こっちのほうが。あれは騎士ナイトの気持ちかな(笑)

この映画を観て、また原作を読み返したくなりました。
映画を観て本を買いにきたわ・・って言うお客さんがうちの書店にも圧倒的に多いです。
そして、もうひとつ。この映画を観て「キングダム・オブ・ヘブン」が無性に見たくなった私(笑)
だって〜〜十字軍やテンプル騎士団の登場。あの騎士団の衣装はそのまんま・・でしたから。


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