| 2006年05月14日(日) |
「ふたりの5つのわかれ路」 |
2004年フランス 監督:フランソワ・オゾン キャスト ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ステファン・フレイス
出会って恋に落ちて、結婚。ふたりはいつまでも幸せに暮らし・・・・いや、マリオンとジルの場合は、今まさに離婚調停の真っ最中。
映画は、彼らふたりの時間を巻き戻しながら5つのエピソードを見せてゆく。
離婚調停を終えた二人が向かうベッド・・!? 夫婦生活になにやら翳りが見える、ディナーのシーン。 初めての出産にやってこないマリオン。 幸せの絶頂にあった結婚式・・の夜の思わぬ出来事。 そして・・・海でのふたりの出会い。
あたりまえのようにさりげなくちりばめられたシーンの中に、え?と思うシーンが挟まれていてそれらは観終わった後、じわじわ・・と効いて来る。 もし、あの時、ああでなかったら・・・それが起らなかったのなら。なぜそうなってしまったのか・・・・ ほんの少しの行き違いや感情のずれが・・・ふたりの間の何かを確実に変えてゆく。 ここまででなくても、こういうことってあるんじゃないかしら・・日々の中には・・って思うんですよね。
酔っ払って眠ってしまった結婚式の夜のベッドで、愛しげに夫を抱きしめながら・・でも高揚した気持ちを持て余してしまう・・妻。なんでしょう・・とってもぐぐ〜〜っときてしまったのですけど。
ラストエピソードで描かれたふたりの出会いがね・・なんだかとっても素敵なのですごく切なくなりましたけど・・でもそういう時もあって・・今の二人もあるのですよね。出会いがなければ別れもないわけで・・ ジルの笑顔が可愛いですよね。しだいに若返ってゆく二人はとても自然でした。 ラストシーンの光る海に入ってゆく二人・・・印象的でした。「まぼろし」もそうでしたけど、この監督さんのラストシーンってすごく心に残りますね。
実は、この映画を見たのがアルバムを整理した日で、家族で昔の写真とかを見ていたんですよ。若いときの私、夫。もう何十年も前の二人・・ 自分たちのそういう昔の写真とかを見ていたせいもあったのかしら・・とても響いたなあ、この映画。
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