| 2006年05月09日(火) |
「D・N・A ドクターモローの島」 |
1996年アメリカ 監督ジョン・フランケンハイマー キャスト マーロン・ブランド ヴァル・キルマー デヴィッド・シューリス フェアルーザ・バーク マルコ・ホーフシュナイダー テムエラ・モリソン ロン・パールマン ピーター・エリオット ウィリアム・フットキンス マーク・ダカスコス ネルソン・デ・ラ・ロッサ
GWの最終日、なにげなくかけた日曜の映画劇場。何度目でしょうか、「D・N・A」がかかってましたよ!「たぶん私4度目だよ」と言う娘に「私は3回目」と言うとだんな様と息子が「なんでそんなに観てるん〜〜」と俄然家族で盛り上がって(?)しまいました。 しかし!3度目にして初めて知ったのは主人公のダグラスを演じてるのは、あのデヴィッド・シューリスだったとはねぇ。 モロー博士を演じるマーロン・ブランドのあの白塗りに帽子(太陽の光アレルギーってことらしい)の怪しさと、助手のヴァル・キルマーの自ら頭に青い花を飾る、これまたいっちゃってる・・・ぶり。これは何度見てもインパクトありますよ。 作品は、公開された年のラジー賞候補に挙がり、彼ら二人は見事に(ラジー賞の)助演男優賞を獲得しているらしいのですが。いや、そんなこと!ここまですっかり、どっぷりといっちゃってるぶりの演技は、逆に清々しいほどじゃないかしら・・ね。 たしかに、かなりのB級っぽい映画。映画館で観たり、わざわざビデオを借りたりしたら・・「なんじゃーーこれ〜」と言ってしまうかもしれません(苦笑)しかし、しかし、たとえばテレビとかでかかっていたら。これはもう最後まで絶対観てしまう・・という。深夜劇場にはぴったり!の作品なのです。かく言う私も3度観ても必ず最後まで観てしまいましたから。
島に連れてこられて、美しい博士の娘に惹かれながらも。そして博士の作り出した獣人たちに驚き、その神をも恐れぬ行為を批判しつつも。 結局最後まで、どうすることも出来ず、誰をも救えない。ただただおたおたしたり、怖がったり・・の主人公の情けなさ、普通ぽさが(映画でよく観られる弁護士なのにやたら強かったり活躍したりするんじゃない)逆にいいんじゃないかと思うんですよ。シューリスさん、似合ってましたし(苦笑)
狩をし、血肉を求めるのが、獣の本能なら、人を自分に従わせる、自分こそが上の存在だとするのが・・人間の本能・・っていうことなんでしょうか。愚かしい争いをやめることが出来ない・・現実を示唆したラストの苦さもなかなかのものですよ。
もし、テレビでかかっていたら、ぜひ見てみることをお薦めします(笑) 観終わってからもいろんな意味で(突っ込みどころも含めて)盛り上がる作品と言えるでしょう! 息子は結構気に入ったようです。彼が何年か先にまたテレビでこれを見て、そうそう昔これ、観たよ・・ちょっと怪しい作品なんだけどね・・・などと思い出してくれたらいいなあ・・なんて(笑)
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