2006年03月26日(日) |
「旅するジーンズと16歳の夏」 |
2005年アメリカ 監督 ケン・クワピス キャスト アンバー・タンブリン アレクシス・ブレーデル アメリカ・フェレーラ ブレイク・ライヴリー
違う場所 違う経験 違う悩み ひとつの気持ち(ジーンズ) この映画のコピーです!まさにそう!言い得てますね、このコピー。
母親のおなかにいるときから、親友同士だった4人の少女。 いつだっていっしょに過ごして来た少女たちが、この夏は初めて離れ離れになる。 リーナは、祖父母の済むギリシャへ、ブリジットはサッカーキャンプに。カルメンは別居中の父親のもとに。そしてひとり地元に残されたティビーはスーパーでバイトの夏。 そんな、離れ離れになる彼女たちの夏を繋ぐもの。それは1本の不思議なジーンズ。体型も身長も違う4人ともになぜかぴったり似合う。ギリシャからメキシコへそして・・ジーンズは少女たちの夏を追いかけてゆく・・
原作がとても気に入ったので、楽しみにしていた作品。 映画の方も良かったです。 4人の少女たちを演じる若き女優さんたち、みんな魅力ありました。 4人それぞれに悩みがあって、それぞれにいろんな体験をする様子を交代に見せてくれるのですが、誰のシーンになってもそれぞれに惹きつけられるんですよね。 本当に言いたいことを父親にいえないカルメン、いつだって明るく元気に振舞わなければ・・と背伸びするブリジット。自分の気持ちに自信が持てないリーナ。そして負け犬の夏と嘆くティビーが知ったもの。 それぞれ、共感するところや思い出すものがあってね・・ 原作を読んだときに一番心に残ったのは、ティビーのお話でした。映画でもティビーを演じたアンバー・タンブリンがとても良かったのでこのパート、いいですよね。彼女、すごく気になる、魅力のある女の子だわ。そして彼女と友だちになる幼い少女ベイリーがとても可愛らしくって。 実は原作では他のお話に比べると一番感情移入できなかったのがブリジットのお話なのですけど。ほら、ティーンエージャーのお話として一番ありがち・・って気がして。でも彼女がぴーんと張っていた感情を切らしてしまうシーン。母親のことがあって・・だからこそ、強く明るくいなければいけない・・ってがんばっていたものが切れてしまう。そんな彼女を仲間たちが支える・・あのシーンにはとてもじーんとしました。 変わって行くもの、成長し、違う自分にも出会う。そんな夏に、でも変わる事のない、友達への思い。いいなぁ・・こんな友達がいればね・・
いろんな場所での夏。ギリシャの風景は綺麗でしたね。切り取られたような窓からの風景。海。まさに夏の体験って雰囲気いっぱいでした。(ただリーナのパートは原作とはだいぶ変わってたからビックリしましたけど。彼女のもっと複雑な内面がね・・映画ではあまり出てませんでしたね) 逆にいつもの場所で過ごしたティビーの、地元のスーパーとか、インタビューに登場する人々とか。彼女にとっては出かけられない負け犬の風景、こちらの魅力も大きかったな。 どこにいても、若い夏は、少女たちにとっていろんな経験を運んで来るんだわね。う〜ん、カムバック!私の夏(笑)
DVDの特典には、ティビーの「負け犬の夏」や、原作者のインタビューもあって面白かったですよ〜。
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