2006年03月22日(水) |
「ステップフォード・ワイフ」 |
2004年アメリカ 監督フランク・オズ キャスト ニコール・キッドマン マシュー・ブロデリック ベット・ミドラー グレン・クローズ クリストファー・ウォーケン
TV局を仕切ってきた敏腕プロデューサー、ジョアンナとして登場したニコールは、黒髪、短髪でいつもと違う雰囲気。でも、そのあまりに自信たっぷりで、オセオセ風のキャリアウーマンぶりが見事(ちょっぴり嫌な感じも含めて)で、冒頭から引き込まれちゃいました。 作ってる番組がなんだかねぇ・・嫌な感じの番組で・・あんなのやってたら、そりゃあ、ああいう事件が起きてしまうだろうなあ・・っていう。 事件の責任を取って辞職したジョアンナ(首になった・・と察した時のニコールの表情は必見)は、夫のウォルターと一からやり直そうと、ステップフォードにやってきた。 町をまとめるクレアと彼女の夫マイク。男たちは、紳士クラブに集い、妻たちは揃って美しく、そして何より従順な妻の鏡のよう。 美しい町と理想的な雰囲気にウォルターはすっかり満足だけれど、ジョアンナは、妻たちの作られたような貞淑ぶりに戸惑いを隠せない・・・
知りませんでした、原作はあのアイラ・レヴィン。レヴィンと言えば「ローズマリーの赤ちゃん」から「死の接吻」「デス・トラップ 死の罠」そして「硝子の塔」と、映画化されている作品がとても多いのですよね。 この「ステップフォードの妻たち」も75年に一度映画化されていて、今回は再映画化っていうことなのですね。 75年版は、この2004年版のようにコミカルな要素は少なくて、より怖さのある作品だとか。こちらもぜひ見てみたいものです。
さて、2004年版、こちらも怖さはありましたが、可笑しさもあって。片付けられない、過食症の作家ボビーとゲイカップルのひとり、ロジャーの二人にはほっとさせてもらいました。でも、だからこそ、二人があんな風になってしまった時は、うわぁ〜って思いましたけど。 75年版にはさすがにゲイカップルは登場しないんでしょうね。これは現代を反映させて・・ってことなんでしょうね。
しかし、世の男性たちは、本当にあんな奥さんがいいんでしょうかね・・。 なんだか、あのステップフォード・ハズバンドの言うことを聞いていたら、情けなくなってきましたよ。自分が選んだ女性でしょう、強くて主張する女性が嫌なら、最初から自分に従ってくれるおとなし〜いタイプの女性を選べばいいのに・・。それをしないってことは、彼女たちの容姿を捨てられない・・ってことのようで。要は器は彼女たちで、中身は自分に従ってくれる人を求めているようで・・勝手ですよねぇーー。 なんていうか、奥さんをどうのこうの・・って言う前に自分たちを磨きなさい!って気がしましたけど・・ね。だって・・ね・・もうダサダサなんですもん(気の毒ですが・・)彼らの頼りな〜いところを見ていると、奥さんが強くてしっかりしてて、それでつりあいが取れているように思えてならないのですけど。
配役、良かったですね。 グレン・クローズ、いいですよね、笑っていてもなんだかありそうだし・・クリストファー・ウォーケン、この役ぴったりでした。 マシュー・ブロデリックとニコールのカップルって、想像できなかったですけど・・ありえなさそうで(苦笑)マシューは、最後まで、どうなの?この人?どっち側って思っちゃいました。
最後は、もしかしてあのまま・・って思いましたが。 あのジョアンナが優雅にスーパーでカートを押してくるあのシーン。あそこで終わっていた方が、たしかにインパクトはあるだろうなあって思います。75年版はああいう終わりなのかしら・・ね。 でもあれで終わったら・・悲しいよね・・っていうことで、2004年版はどんでん返しがあります。 しかし、金髪でお人形みたいに微笑むニコール(ジョアンナ)は、とっても可愛いです。 う〜ん、可愛いよ、こっちの方が・・って思わず思ってしまったほど・・いけない、いけない・・これじゃあ、男性たちと同じかも(苦笑)
ステップフォードの街並みや、家々の装飾、完璧に整えられた室内や見事なキッチン!これは、見応えありました。女性たちのファッションも。
そうそう、これを忘れちゃダメだわ(笑) ロジャーが大切にしていた持ち物ってことで登場した、オーランドの写真入り額とヴィゴのTシャツ(赤よ、真っ赤でした 笑)!ちゃんとチェックできました。オーリの写真、うん、あれは見たことあるやつでしたね・・いつのだっただろう・・って思わず何度も巻き戻し(笑)いや、捨てるなら私が貰っていきたいくらいでしたよ(爆) それにしても、なんでこの二人を登場させたのか、ぜひ関係者のコメントが聞きたい私です(笑)
この映画、私は一人で観たのですが、だんな様にみせて意見を聞いてみたかった気がします。あ、でもステップフォードワイフに憧れられたら・・嫌だわ(笑)
あとね、納得いかないことがあるんですけどね・・ネタバレかな。 ちょっと空けますね。
脳の中にチップを埋め込む・・とロボットになるの? 体は人間なんですよね・・だって解除したら、すぐ治ってしまったし。そもそも、あんなに簡単に上手く解除できるっていうのも謎ですけど。 でも人間の体なら、あのガスの炎に当たっても平気なところや、人間ATMのようなシーンはどうなるのでしょう? しかも、未公開シーン見たら、手からいろんな機械が出てきたり、お腹に何か内蔵されてたりするシーンがあったのですよ・・あれはやりすぎだな。使われなくって良かったです。
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