| 2006年02月02日(木) |
「Dear フランキー」 |
2004年イギリス 監督ショーナ・オーバック キャスト エミリー・モーティマー ジェラルド・バトラー ジャック・マケルホーン シャロン・スモール メアリー・リガンズ 耳に障害を持つ9歳の息子フランキーの母は、暴力を振るう夫から逃れるために息子と母親とともに引越しを繰り返す日々を送っている。 フランキーには、(世界中の海を渡っているという)客船で働く父親からの手紙が届くが、それはリジーが作りあげた架空の父親。手紙も彼女が書いているものだった。
いつかは、バレるウソだし、そうなった時によけいフランキーが悲しむのにどうしてそんなことを・・と思ってしまう・・母親のこの行動。 でも耳が不自由で言葉もほとんど喋らない息子が、手紙の中ではあんなにたくさんのことを語りかけてくる・・ 息子は今どんなことを考えているんだろう・・どんなことを思っているんだろう・・それって親ならとても知りたいこと。ましてや、彼女の環境ならなおさらそう。 あんなにいろいろ語ってくれるフランキーの手紙をもらっていたら、どうしたってまた次の返事を書いてしまいますよね。
でも、驚いたことに次に引っ越してきた港町に彼女が名前を借りた父親の働く船がやってくることになったから・・父親は会いにきてくれるのだろうか・・フランキーの気持ちは揺れている・・ そこで、ウソを本当に見せるためにストレンジャーである男性に1日だけの父親を頼むのですけど・・ ジェラルド・バトラーさん、登場です!いいですねぇ・・とっても頼りがいがあって、誠実でちゃんとフランキーの手紙まで読んでてくれるんですよ。 しっかりとフランキーを包み込んでくれる・・フランキーだけじゃなくって・・リジーまで。あそこまでしてくれる人っているでしょうか・・いいですよねぇ(笑)革ジャンも似合うし(笑) フランキーが彼にしっかりと抱きついていく・・そして彼もフランキーをそっと抱きしめて・・最初の出会いのシーンでもうじーんとしてしまいました。
この港町がまたいい感じのところなのです。船が見える丘とか、子供たちが石切をして遊ぶ場所や。 チップス&フィッシュは、フィッシュ抜きでしたね(笑)
彼らの周りの人々も印象的でした。リジーのお母さん、フランキーのおばあちゃんですね、ズバズバはっきりとモノを言う彼女も心の底ではとっても二人を思っていて。 彼らの力になってくれるマリーや、フランキーの友だち、意地悪なようだけどリッキーってなんだか可愛いよね(笑)ちゃんと約束守るしね! そして、私はフランキーの本当のお父さん、暴力パパのお姉さんの気持ちもすごく分かるような気がしました。 ただただいいところばかりじゃない、こういう暗い面も見せているところがこの映画の良さじゃないかしら。
映画のラストにフランキーから届いた手紙。 こどもって知らないうちになんて大きくなっているんでしょうか。守っている・・と思っている存在がいつのまにか、こんなに成長しているんですね。 フランキー、きっと素敵な大人になることでしょう。また彼の手紙の続きが読みたいな。 そして代理パパとのそう遠くない再会・・もあるんじゃないかって。嬉しい予感もしたりする・・ 素敵な映画でした。ところどころ印象的に使われる音楽も良かったですね。
|