瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2006年02月01日(水) 「フライトプラン」

2005年アメリカ 監督ロベルト・シュヴェンケ
キャスト ジョディー・フォスター ショーン・ビーン ピーター・サースガード
エリカ・クリステンセン ケイト・ビーハン マーリーン・ローストン

巨大な最新ジャンボ機!すごかったですね。なんですの、2階立て(?)お洒落な螺旋階段ついてましたね、広い〜、トイレだっていっぱい有るみたいだし(笑)
まあ、ここまで広いと探すのも大変です。

このお話、最初は飛行機の中でいなくなった子供を捜すのは、父親・・っていう設定だったそうです。でもそれに違和感を感じて母親に・・ってことになったらしいのですが。
たしかに父親なら、ここまで取り乱す・・というか、必死になるか・・っていうと想像できないところがありますよね。まさに母は強し〜でしょうか。
ジョディーの必死の形相は、すごかった!そこまでやるか〜っていうくらいの突っ走りぶりで(汗)あまりのやりすぎ・・に逆にちょっと引いちゃうところはありましたが・・
いや、でも子どもを思う母親はすごいですよ!!これは断言できますね、私も子どものためなら、きっと何だってやっちゃう・・かな(ま、あそこまではしない・・けど・・)ましてや、彼女にはもう娘しかいないのですから。

ストーリーや展開は、どうしてもヒッチコックの「バルカン超特急」を思いだします。いなくなった・・と探している子ども(バルカンでは婦人でしたが)を彼女以外誰も覚えていないっていうところやあの、鍵となる・・ガラスに映った・・っていう、あの部分もそうでしたよね。

空っていうことで、よけい密室感や危機感は増していましたね。何か起きて、落ちたら、もう即終わり・・なわけですから。だからこそ、他の乗客たちの迷惑そうな気持ち・・は分かりますよね。早くことが終わってくれたらいいという。
それにしても、意外と人って他人のことを見ていない・・ってことなのでしょうか。私は旅行とか行くと必ず人間ウォッチングしてしまう人なので、周りに座っている人とか絶対見ちゃうのですけどね。ほら、ヒマだから(笑)
でも、いるはずない・・っていわれると、人ってまたその暗示にかかってしまうものかもしれません。

突込みどころはありましたが(あとでネタバレのところに)何を置いてもこれはジョディーの迫力勝ちでしょうか。説得力ありますもの〜、その表情は。
皺とか、結構あるんですね、彼女も。う〜ん、年取ったなあって思いましたが、でもやっぱり綺麗ですよね。でも今回は、そんな綺麗さ・・よりも、彼女の抱える悲痛な思い、どうしようもない不安・・そんな内面があふれんばかりの表情でした。痛々しかったですね。

ショーン・ビーン!彼の機長姿も今回の楽しみのひとつでした。素敵ですよぉ(笑)でも豆さま、大変でしたね。ジョディーの迫力に押される、困った顔もまた魅力的ですが・・
「指輪」の時のエピソードで、彼は飛行機がすっごく、すっごく苦手で・・っていうのを聞いていたので、その彼が機長役〜ってちょっと面白いですよね〜。

このあとちょっとネタバレ・・・っぽい・・ので。
















さてさて、犯人ですが、いくら何でもこの計画はどうでしょうか・・・
ここまで彼女がやる・とは予想していなかった・・って言ってますけど、全てが彼女の妄想として片付いてしまって彼女自身もそれで納得してしまった場合・・どうするつもりだったのでしょうか。彼女がこう出れば、こう、ああ出れば・・って臨機応変にやるのは・・いくらなんでも無謀な気がします。
普通はもっと確実な方法をとるんじゃないかと・・・でも機内に爆発物を持ち込むのが物凄く難しくなったっていうのは、やはり9・11のあの悲しい出来事があったからでしょうね。

それに彼女の子どもの姿をはっきり覚えている・・しごく好奇心の旺盛な、でしゃばりおばさんがいないとも限らないと思うけど。そういう時は計画変更でしょうか。
彼女の娘が、あの前の席の二人・・みたいな子供だったら・・また・・違ってるし。




そしてこれだけは言わせてください。
あのアラブ人の方が最後に彼女に鞄を渡してくれましたよね・・あそこでてっきり「ごめんなさい」か「ありがとう」が出るものだと・・
そりゃぁ・・彼も彼女の顔に酷いことをしましたけど・・でも、あんなに言われたんですから・・ね。
機長も謝ったんです・・彼女にもちゃんと言って欲しかったな〜。
もしや、アメリカ映画だから・・アラブ人には謝れない・・なんてことは無いですよね・・・・と思いたい(苦笑)聡明なジョディーだからこそ、なおさら謝って欲しかった・・


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