| 2005年12月04日(日) |
「バタフライ・エフィクト」 |
2003年アメリカ 監督エリック・ブレス マッキー・J・グラバー キャスト アシュトン・カッチャー エイミー・スマート ウィリアム・リー・スコット エルデン・ヘンソン メローラ・ウォルターズ エリック・ストルツ
偶然ですけど「月夜の恋占い」に続いてバタフライ理論・・のお話でした。
でもあれは、誰かのした行動が他の誰かの・・っていうことでしたけど、こちらはまた全然違う設定で。 好きな彼女を現在の状況から救いたい主人公が、過去に戻ることによって、今が変わってゆく・・というお話で。
いやぁ・・しょっぱなからちょっと怖かったのですけど!!音とか驚くような映像がばばん!!と出てくるのですもん。 幼い時から時々記憶を失うエヴァン。記憶を失っている間に何が起ったのか。 お父さんのこと、淡い恋心を抱くケイリーと彼女の家族のことや、ケイリーの兄トミーと事故のこと。 もうなにやら、すごく気になる記憶の数々・・とても引き込まれる展開ですよね。
昔の日記を読むと、タイムスリップしてしまう・・という設定も面白いなあって思いました。今現在の自分の姿ではなくって、昔の小さい時の自分に・・っていうところも。 でも、あんなに過去に戻って、あんなにいじって・・ハラハラしましたよ〜(しかも戻ってくるたびに、あの鼻血でしょう・・脳だってね・・大丈夫かしらって) 戻ってくるたびに、今の状況が悪くなっている・・というか、自分が思うようになっていかないという状況になっていましたよね。周りの人々がどんどん変わっていくし。 ほら、誰でも、もしもあの時・・って思うことありますよね。こうしていたら、ああしていたら・・って。 それが現実にできたら・・でも自分の思うような都合のよい、今には作り変えられないんだなあ・・ってしみじみ思ってしまいましたね。 ここが良くなったら、こっちが悪くなるって言う風に。すべてに都合のよいようにはいかないものなのですね。 なんだかどんどん悲しくなってきたし・・いったいどうなるんだろう・・って。気持ちが落ち込んできましたよ(涙)
そして、エヴァンが選んだ、最後の選択。う〜ん、切ないですね・・彼女や周りの人を思うとあれが一番なんでしょうけど・・ でもねえ、ああいう風に変えることで、あのトミーがね・・あんな風に変わるとはねえ・・あそこまで違う風になるっていうのは、ちょっと信じがたいものがあるのですけどね・・・環境が人を変えるとは思いますよ、たしかに。でも持って生まれたものっていうのも・・あるんじゃないかと・・
アシュトン君の演技、観るのは実は初めてでした。ちょっとほら、濃い系じゃないですか・・なので(苦笑) デミ・ムーアと結婚!(いや、本当にしちゃうとは思いませんでしたね、ビックリ)とかゴシップネタは知っていたのですけどね。 たしかに濃かったです・・髭ももみあげ?もね。でもなかなか良かったですよね。あの戻ってくるたび・・の苦しそうな表情とかね・・ 子役の男の子・・も似ていて違和感がなかったのも良かったし。
ただ後味の良い映画ではなかったなあ・・なんだかどっと疲れたし。頭とか痛くなってきそうでしたよ。
DVD特典に別バージョンのエンディングがありました。 ネタバレ・・なのでちょっと空けますね。
あの街角での再会のシーンのあと。 エヴァンが彼女のあとをつける「ストーカー編」(本当にそう書いてあるのですよ 笑) とまた二人の新しい始まりを予感させるような「〇〇編」(こちらはなんて書いてあったのか忘れました) でも、こちらだと彼があんなに必死になって選んだ選択がまったく意味をなさない・・ってことで監督さんはボツにしたそうです。 たしかに、そうですよね。今のままの終わりの方が、切なくて、心に残ると思います。甘党の私は・・また始まってもいいんじゃないか・・とも思うのですけどね。もう状況も変わったし大丈夫じゃないかって。 でも映画の終わりとしては・・今のままの方が、彼の選んだ、あの辛い、切ない選択が生かされてると思うので。
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