200年フランス 監督ロラン・フィロード キャスト オドレイ・トトゥ エリック・サヴァン フォデル
通勤途中の地下鉄の中で向かいに座った女性にアンケートを取られるイレーヌ。生年月日を告げたイレーヌにその女性は、星占いから「満月の今宵、運命の人に出会うことができる」と告げる。 はたしてイレーヌは、今宵運命の人にめぐり会えるのだろうか・・・
なんて乙女心を誘う、題でしょうか(笑)そのまま、少女漫画でもいけそうです。 原題は、「The Beating Of The Butterfly's Wings」蝶の羽の震え。 高等数学のバタフライ理論に基づいたもので、ブラジルで蝶が羽ばたくと大気の微妙な変化がアラスカの天候を吹雪に変えてしまうかも・・という、いわゆる日本で言う「風が吹けば桶屋が儲かる」という、あれですね。 誰かが起こしたちょっとした行動が、他の誰かの運命を変えていく・・・
倒れた浮浪者、うそつきで無気力な若者とその母親、祖母。 自転車で倒れた男、その男を目撃してうなされる少年。うなされた少年の言葉から心配して夫のもとに向かう妻。妻と愛人と、両方に嘘を付く、男。 まだまだ・・・・ そんなたくさんの、さまざまな人々が起こしてゆく行動が、どんどんとからまりあって。いったいどこに向かってゆくのかなあ・・って。 イレーヌは、あれれ・・最初の登場以降、なかなか出てこないのですけど、あっ、そうか〜、こんなところで・・っていう時に登場します。 幸せな1日になるはず・・だった彼女ですが、職場を首になり、アパートは追い出され、まさに踏んだりけったりの1日。 彼女の運命の人はどこにいるのか、いったいどんな風に出会えるのか・・・ ラスト近くの展開は、目が離せません。 公園の鳩も、バッグにしのびこんだゴキブリでさえ、ちゃ〜んと出番があるのですよ(笑)
群像劇は大好きだし、「運命の人」ていう、こういう設定も好きなので、とっても楽しめました。
たくさん登場してきた人々の中で、気になったのは、虚言癖のある無気力な若者。すご〜くしっかりした母親に押された・・せい(?)か、自分では何もできないような、そして、他人の話をあたかも自分のことのように話す、ダメダメな若者ですが、最後には、初めて自分の立場を嘘をつかずに説明したんですよね・・でもその結果がね・・・ どうなったんだろう・・気になりましたね。なにせ、イケメンだったので(そこかい!やっぱり・・と自分で突っ込んでおきます 爆)。 あ、それに、あの自転車の人・・・あの人もね・・大丈夫なのでしょうか・・
オドレイ・トトゥは、やっぱり独特のムードがありますよね。今回はそんなに登場シーンは多くないのですけど、彼女が笑ったり、うつむいていたり。 ちょっとしたしぐさに、とっても雰囲気があるのですよね。このお話のヒロインにぴったりだと思いました。
でも・・最後のあの顔の〇〇は・・・ あんなに大きくしなくてもね・・・(笑) しかもふたりとも〜〜。いや、それでも可愛かったですけど・・・
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