| 2005年11月21日(月) |
「バットマン・ビギンズ」 |
2005年アメリカ 監督クリストファー・ノーラン キャスト クリスチャン・ベール マイケル・ケイン リーアム・ニーソン ゲーリー・オールドマン 渡辺謙 ケイティ・ホームズ キリアン・マーフィ
あの「メメント」のノーラン監督が、バットマンの世界をどんな風に描いてくれるのか楽しみだったのですよね。
少年が、いかにしてバットマンとして目覚めたのか、バットマン誕生秘話。 少年の恐れや、心に潜む不安。そして、それを克服できないがために愛する両親を失ってしまったという大きな悲しみ。それにどう向かっていくのか、それらをじっくりと描いていましたね。 恐れを克服するために、恐れていたものになる・・・う〜ん、なるほど。でも分かるような、分からないような。 自分も罪人となってまで・・・このあたりは・・そこまでしなくても・・って思いましたけど。
どうしてもお金持ちのぼっちゃまはやっぱりやることが・・・っていう風にとってしまう私は、きっとひがみ根性が染み付いているのでしょう(汗) でも彼にとってもきっと家の名前も、重荷となっていて、そういうものを一度失ってみて、自分の中の恐れを克服して初めて、また父親の偉大さや、自分のやるべきことを見つけることができたのでしょう。
そして、バットマンシリーズといえば、やはり強烈な悪役の登場です。実際、前のバットマンシリーズにおいては、私は悪役ばっかり印象に残ってるんですよね・・ジャック・ニコルソン!!強烈でしたものーー。 う〜ん、しかし、謙さん・・・もったいない・・いい味だしてたのに・・忍者軍団ですよ・・せっかく怪しいのに(苦笑) あれで終わり・・とは。いえね、絶対あとでまた登場と期待していたのですよ。だからねえ・・・もったいない・・・ 変わりにリーアム・ニーソン、頑張っていましたね。彼って忘れそうだけどすごく大きいんですよね、アクションも映えますね。
クリスチャン・ベールのあのちょっと暗めな、内にこもったような表情はバットマンのキャラに合ってますよね。 でもどうしても私の目は、マイケル・ケインの執事さんと、いつ悪役に転じるのか・・と思いつつ見てしまう珍しくも良心的な(かつ可愛い)ゲーリー・オールドマンの警官と、どんな役も余裕で魅力的なモーガン・フリーマンに注がれてしまうのでした。 いやぁーー、ほんと豪華なキャストです。
そんな風に男性陣は(キリアン・マーフィも出てましたし)とっても多彩だったのですけど、女性陣は・・紅一点ってことでしょうか。
監督は、正攻法で、かつ重厚に、しっかりとゴッサムシティを描いていましたね。 アメコミ・・にしては・・大人の雰囲気でしょうか。 ただ私は、これまでの怪しい、可笑しな雰囲気も好きだったのですけどねぇ(笑)
バットマンのいろいろなアイテムもしっかり登場しましたね。 お金と技術のかかったスーツやアイテムですけど、バットマン自身は鍛えられているけれども、生身の人間なのですよね、超能力や、パワーを発揮できない分、頑張りが必要なわけで・・。 そういうところが、手作りスーツだけれどもクモパワーのスパイダーマンとは違うわけですよね。ヒーローも一長一短、大変です(何のこっちゃ?)
それにしても、マイケル・ケインの執事さんは、いいなあ。 「アルフレッド、午後のお茶は?」 言ってみたいものです(笑)
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