| 2005年07月13日(水) |
「dot the i」 ネタバレありますので! |
2003年イギリス・スペイン 監督 マシュー・パークヒル キャスト ガエル・ガルシア・ベルナル ナタリア・ヴェルベケ ジェームズ・ダーシー
dot the iってどういう意味だろう。 映画の中でカルメン(ナタリア)がキット(ガエル)に「キスは愛と言う文字を完成させる最後のドットよ」って言うと、キットが「LOVEにドットはないよ」って言うシーンがあってそれがとても印象に残ってるので、ドットってそこから来てるのかしらって思ってたら。 英語の慣用表現で「細部にまで注意を払え」っていう意味なのですってね。 なるほど〜、どんでん返しとサプライズが待ってるこのお話。冒頭にはお話のヒントになる映像が流れるし、よ〜〜く見てねってことなのでしょうかね。
裕福で優しいバーナビーにプロポーズされたカルメンだけど、友達が祝ってくれたパーティーの席でヘン・ナイト・パーティー(フランスの風習だとか!)の風習にしたがって独身最後のキスを会場に居合わせたキットとかわす。最初はおそるおそるキスを交わす二人が、どんどん情熱的になってきて、どうしようかと思うくらいに、長〜〜〜〜く、かわしてるのを見て、いや、もうこれってどうしたらいいん?まずいんじゃってハラハラしました(汗) このときのカルメンのボブスタイルで付け髭の男装ファッション、似合ってますよね。 二人の男性の間で揺れるカルメン、その名前のとおり、情熱的で、でも以前ストーカーに傷を負わされた過去があって傷ついていて。妖艶なんだけど、時折子どものように幼い顔を見せたり、魅力的な女優さんですよね。 大きな瞳と厚ぼったい唇がナスターシャ・キンスキーを思わせるような。 フラメンコを踊る彼女の、怒ったような顔が印象的です。
二人の男性、私はガエル君目当てでこの映画を観たのですけど、そしてもちろんガエル君はとっても素敵で、相変わらず目が印象的で、笑った顔が良かったのでした。でもバーナビー役のダーシー!彼にも私ふらふらしましたよぉ。なにせ優男好きですからねえ(笑)たまねぎのプロポーズに、まずやられちゃったし。
だからねえ・・・このあとネタバレですから!この映画はネタバレは絶対見る前には読まないほうがいいですから!!未見の方は読まないでくださいね。
カルメンをだまして映画を撮影していたバーナビー。 キットに惹かれるように仕向けたのも、恋に破れた自らの自殺シーンも、全部彼の仕組んだことだったとは! でもねぇ・・私はどうしても全部が全部、彼のつくりものとは思えないのですけど。カルメンが自分に抱かれている時のあの、心ここにない・・って感じのラブシーンを見ているときの彼の悲しそうな顔が切なそうで。もしかしたら、キットとの出会いを仕組んで置きながら、それでも自分を選んでくれる・・そんなストーリー設定もあるのでは・・と彼が望んでいたとしたら。 それはそれで、別の恋の物語ができたのかもしれませんよね。
だから、いくら騙されたといっても最後のあれはね・・酷いんじゃないかしらって思ってしまいます。 仕組まれたこととはいえ、カルメンはキットという恋人を手にすることが出来たんですもんね。あそこまですることはないんじゃないかしらね。 ま、映画的には、どんでん返しでショックな展開ってことでああなってしまったのでしょうか。
冒頭のシーン、見返したらなるほど〜って思いますよね。
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