| 2005年06月03日(金) |
「モーターサイクルダイアリーズ」 |
2004年イギリス・アメリカ 監督ウォルター・サレス キャスト ガエル・ガルシア・ベルナル ロドリゴ・デ・ラ・セルナ ミア・マエストロ
キューバ革命の指導者ゲバラの若き旅の日々・・いわゆるロードムービー風ですよね。 おんぼろバイクで旅に出るエルネスト(ゲバラ)とアルベルト、旅の始まりから、バイクがふらふらしててね、荷物も多そうだしどうなることかワクワクしましたね。 ゲバラって医学生だったのですね・・なんだかね、革命の指導者って聞くと勝手なイメージがあって、貧しくて虐げられてて・・みたいな。ちょっと意外な感じがしたのですよ、裕福な家のようだし、愛情に溢れる家族で。 でも彼が旅のあいだにいろいろな人に感じる愛情・・みたいなもの・・を感じて。そういう人々に対する愛・・が彼をああいう人物にしたのかなあ・・ってそんな気がしました。 ダンスが苦手で、歯に衣着せぬっていうか、はっきり言っちゃうっていうか。そういう彼のキャラがすごく良かったわ。ガエル君っていいなあ。まず、目が好き(目力ありますもん!!) そういう彼と対照的なアルベルト、彼もとてもいいですよね。合わない二人がいいのですよね。あの15ドルを巡っての二人のやりとりもね、すごくリアルなのですよね。 アルベルトがスピーチするエルネストを見ているシーンがありました。その時に何かがエルネストの中で芽生えているのを発見したアルベルトの驚き、そして尊敬みたいなものが溢れた顔がとても印象に残りました。
生きて行く中で、自分の中で何かが芽生えて、変わってゆく・・彼にとってこの旅はそういう目覚めの旅だったのですね。 ラスト、年老いたアルベルトが空を行く飛行機をじっと見つめているシーンも心に残りました、あの旅の終わりを思い出すかのような。 旅の途中で出会った人々が1枚の絵のようにモノクロで挟まれるシーンも印象的でした。
パンフがまたいいのですよ。ノートブック風です。 旅日記みたいなのもあります。こうやって読むと、すごい旅ですよね。 広いなあ、南米。雪のシーンがあってビックリしたのですけど、アンデス山脈ありますものね。
あ、お茶飲んでるシーンもあったのですよ、マテ茶。ああいう風にストローで飲むのですね。 実際ゲバラはコーヒーよりマテ茶派だったのですって。
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