瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2005年03月10日(木) 「視線のエロス」

1999年フランス 監督 フィリップ・アレル
キャスト イザベル・カレ フィリップ・アレル

妻も子どももあるフランソワ39歳は、パーティで知り合った若い女の子ミュルエルに声をかけます。

そうです、ずばり不倫のお話。
よくあるお話・・なのでしょうね(といっても私には未知の世界なのですけど・・)でも、面白いのは・・というか新鮮なのは、カメラはひたすらミュリエルだけを映しているっていうこと。フランソワ視線。彼が見る彼女の表情、彼女の姿。
フランソワの言葉に笑ったり、怒ったり、悲しんだりする・・ミュリエル。

彼女のいろんな表情をず〜っと見ているうちに、なんだか見ているこちらまで(彼と一緒に)彼女に惹かれていくような気がするんですよね。
彼の触れる指に(手は映るのですよ、彼)うっとりする彼女の表情にドキッとさせられたり。いたずらっぽく笑う、ちょっと幼い表情に可愛いなあって思ったり。

それにしても、なんてずるいんでしょうかねぇーー、彼。
もう最初の誘い方なんて!!なんですの?あれ。ミエミエでしたけどね。

奥さんも彼女も両方欲しいと言う彼。男は二人の女性を両方愛せる・・ってね。
そういうものですか?男性の方々(ちょっとこの質問、職場の男性たちに聞いてみたい・・)ま、かりにそうだとしましょう。彼は二人とも愛している・・としましょう。だけどね・・だけど・・都合がいいよねぇ、それって。
寒くてたまらない・・一人では眠れない・・っていう彼女を残して、奥さんのもとに。だけど、次の日にはちゃ〜んとまめに彼女に電話を入れて・・つなぎとめる・・
ある意味、凄いよね。なんていうか、私には出来ない・・疲れちゃうもの、エネルギー要りそう・・・彼、きっと家ではしっかと奥さんに優しそうだもの。

不倫ですからね、彼だけに責任があるとは思いませんけど。彼女も分かっていたことだしね。
だから他に恋人を作って、恋人との話を彼に聞かせたり。
彼と別れようとしてみたり。
でも、また彼の言葉に許してしまったり。

離れては・・また戻って。また離れて・・
寄せては返す・・波のよう(って何言ってるのか・・・)
でも、だんだんと二人の間のことが・・周りにも広がっていって。

ず〜っと彼女に電話で連絡をとっていた彼が、最期は手紙でしたね。
やっぱり手紙ってなんか、切ないなぁ・・
たしかに彼女をとても好きだったんだと思うわ。二人のあいだのことが思い出になるのが悲しい・・って。

うん、でも思い出にしちゃってください!ミュリエル。
彼のことをすっかり忘れることは出来ないだろうと思うけど。
あなただけに指輪をくれる・・そんな人が現れるといいね〜。彼女の幸せを祈りたい・・気持ちでした。


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