1999年フランス 監督 フィリップ・アレル キャスト イザベル・カレ フィリップ・アレル
妻も子どももあるフランソワ39歳は、パーティで知り合った若い女の子ミュルエルに声をかけます。
そうです、ずばり不倫のお話。 よくあるお話・・なのでしょうね(といっても私には未知の世界なのですけど・・)でも、面白いのは・・というか新鮮なのは、カメラはひたすらミュリエルだけを映しているっていうこと。フランソワ視線。彼が見る彼女の表情、彼女の姿。 フランソワの言葉に笑ったり、怒ったり、悲しんだりする・・ミュリエル。
彼女のいろんな表情をず〜っと見ているうちに、なんだか見ているこちらまで(彼と一緒に)彼女に惹かれていくような気がするんですよね。 彼の触れる指に(手は映るのですよ、彼)うっとりする彼女の表情にドキッとさせられたり。いたずらっぽく笑う、ちょっと幼い表情に可愛いなあって思ったり。
それにしても、なんてずるいんでしょうかねぇーー、彼。 もう最初の誘い方なんて!!なんですの?あれ。ミエミエでしたけどね。
奥さんも彼女も両方欲しいと言う彼。男は二人の女性を両方愛せる・・ってね。 そういうものですか?男性の方々(ちょっとこの質問、職場の男性たちに聞いてみたい・・)ま、かりにそうだとしましょう。彼は二人とも愛している・・としましょう。だけどね・・だけど・・都合がいいよねぇ、それって。 寒くてたまらない・・一人では眠れない・・っていう彼女を残して、奥さんのもとに。だけど、次の日にはちゃ〜んとまめに彼女に電話を入れて・・つなぎとめる・・ ある意味、凄いよね。なんていうか、私には出来ない・・疲れちゃうもの、エネルギー要りそう・・・彼、きっと家ではしっかと奥さんに優しそうだもの。
不倫ですからね、彼だけに責任があるとは思いませんけど。彼女も分かっていたことだしね。 だから他に恋人を作って、恋人との話を彼に聞かせたり。 彼と別れようとしてみたり。 でも、また彼の言葉に許してしまったり。
離れては・・また戻って。また離れて・・ 寄せては返す・・波のよう(って何言ってるのか・・・) でも、だんだんと二人の間のことが・・周りにも広がっていって。
ず〜っと彼女に電話で連絡をとっていた彼が、最期は手紙でしたね。 やっぱり手紙ってなんか、切ないなぁ・・ たしかに彼女をとても好きだったんだと思うわ。二人のあいだのことが思い出になるのが悲しい・・って。
うん、でも思い出にしちゃってください!ミュリエル。 彼のことをすっかり忘れることは出来ないだろうと思うけど。 あなただけに指輪をくれる・・そんな人が現れるといいね〜。彼女の幸せを祈りたい・・気持ちでした。
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