1996年フランス・イタリア・スペイン 監督ジル・ミモーニ キャスト ロマーヌ・ボーランジェ ヴァンサン・カッセル モニカ・ベルッチ サンドリーヌ・ケベルコン
パリのカフェ、電話ボックスから聞こえる女の声。「リザ?」追いかける男。 いいですね〜、このミステリアスな幕開け。 二人は何故別れることになったのか? 彼女と、電話の相手との謎めいた会話の意味は? 謎は解けるようで、ますます謎めいてゆく・・・。
独特の雰囲気、時折挟まれる回想シーン。音楽が印象的でいい感じ。 別れた二人がいつ会えるのか・・ってやきもきしながら見てたのですけど・・これがね・・また会えないのよねぇ。 すれ違いのシーンなんてね〜!!分かっているけど・・思わず画面に向かって言いたくなっちゃいますよね。 あの捨てた鍵を取るシーンなんてね!!あぁ・・もうーー。
おまけに(元のさやに・・・って思ってたのに)お話があらららっていう方向になてしまってね・・・いいの?これで・・って思ってしまいますよぉ。 アリス・・凄いわね。あそこまで普通は出来ないよね。一途と言うか、もう怖いくらいの。 彼女がリザとマックスを見ているシーンは、「裏窓」を思い出させるような感じでしたね。そういえば、階段のシーンとかはちょっと「めまい」に似てたかも?
何も知らない友人(彼が一番気の毒ですよねぇ)を挟んでのマックスと彼女の会話に思わず息を呑んだりして。 マックスが彼女に疑問を抱く、そのきっかけが「シンデレラの靴」(そんな風でしたよね、履かせてあげて・・・)ってなんか皮肉だわ。
どんな風に出会っても。どんな風に愛し合っても。 どこかでひとつボタンを掛け違っただけで、どこかでひとつ通りを外れただけで。 男と女の愛の行方はわからないものなのですねぇ。 ラストも・・なんとも皮肉な・・っていうか。でもアリスのあの笑顔はね〜、なんだか分かってたわ・・っていうような。
主人公マックスの出張先が「東京」で。日本人の取引先も出てきたり、かなり「東京」「東京」と連発されたりするのが面白かったですけど。
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