瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2005年03月05日(土) 「アパートメント」

1996年フランス・イタリア・スペイン 監督ジル・ミモーニ
キャスト ロマーヌ・ボーランジェ ヴァンサン・カッセル モニカ・ベルッチ
サンドリーヌ・ケベルコン

パリのカフェ、電話ボックスから聞こえる女の声。「リザ?」追いかける男。
いいですね〜、このミステリアスな幕開け。
二人は何故別れることになったのか?
彼女と、電話の相手との謎めいた会話の意味は?
謎は解けるようで、ますます謎めいてゆく・・・。

独特の雰囲気、時折挟まれる回想シーン。音楽が印象的でいい感じ。
別れた二人がいつ会えるのか・・ってやきもきしながら見てたのですけど・・これがね・・また会えないのよねぇ。
すれ違いのシーンなんてね〜!!分かっているけど・・思わず画面に向かって言いたくなっちゃいますよね。
あの捨てた鍵を取るシーンなんてね!!あぁ・・もうーー。

おまけに(元のさやに・・・って思ってたのに)お話があらららっていう方向になてしまってね・・・いいの?これで・・って思ってしまいますよぉ。
アリス・・凄いわね。あそこまで普通は出来ないよね。一途と言うか、もう怖いくらいの。
彼女がリザとマックスを見ているシーンは、「裏窓」を思い出させるような感じでしたね。そういえば、階段のシーンとかはちょっと「めまい」に似てたかも?


何も知らない友人(彼が一番気の毒ですよねぇ)を挟んでのマックスと彼女の会話に思わず息を呑んだりして。
マックスが彼女に疑問を抱く、そのきっかけが「シンデレラの靴」(そんな風でしたよね、履かせてあげて・・・)ってなんか皮肉だわ。

どんな風に出会っても。どんな風に愛し合っても。
どこかでひとつボタンを掛け違っただけで、どこかでひとつ通りを外れただけで。
男と女の愛の行方はわからないものなのですねぇ。
ラストも・・なんとも皮肉な・・っていうか。でもアリスのあの笑顔はね〜、なんだか分かってたわ・・っていうような。

主人公マックスの出張先が「東京」で。日本人の取引先も出てきたり、かなり「東京」「東京」と連発されたりするのが面白かったですけど。


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