| 2005年01月23日(日) |
「真珠の耳飾の少女」 |
2003年イギリス・ルクセンブルグ 監督 ピーター・ウェーバー キャスト スカーレット・ヨハンソン コリン・ファース
あぁ!!なんでこれ劇場で観なかったん!!バカバカ・・私のばか〜!! どのシーンをとってもため息もののフェルメールの世界。あの光と影、色合い。シーンひとつひとつが、1枚の絵のような。見事でしたね〜。 おぉーー、スクリーンで観たかった〜〜!!
真珠の耳飾の少女・・「青いターバンの少女」って一般に言われるあの絵ですよね。黒い背景に浮かび上がる少女の白い肌、何かを訴えるようなあの瞳、少し開いた口元、そしてなんとも印象的なターバンのブルー。 少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)が、神秘的でいて、なんともドキドキ、官能的(きゃ)な視線と口元でね。(フェルメールが彼女に唇をなめさせる・・・っていうあのシーンなんて・・もうなんていうか・・見てはいけないものを見てしまったわ・・・っていう感じじゃなかったですかね) いつも髪をあげて、頭巾(?)で覆われている髪。見たくなりますよね、ピーターやフェルメールでなくてもね。あの髪を下ろしたシーンもドキッとしました。 グリートが「窓を磨くと光が変わってしまいます」って言うところとか、フェルメールと二人であのなんていうのかな、フェルメールが使ったっていうカメラなんとか(?)を覗くシーンとか。いろんな色を作るシーンとか・・(ブルー、鮮やかでしたね)いいですよねぇ。
きっとグリートにとっては、ピーターへの気持ちとフェルメールへの思いはまた違ったものなのでしょうね。ピーターへの気持ちは、素直な、認められたものだけど、フェルメールへの思いは許されないもの、秘めていなくてはいけないもの・・でもそういう気持ちほど瞳に現れるのですよね。 真珠をつけられた時に彼女が流す涙が・・とても綺麗でした。
フェルメール・・コリン・ファース、なかなか素敵でしたよね。でもちょっと覗き見多すぎ(笑)いや、ゾクゾクしてよかったですけど。 絵の色というものを感じ取り、自分の創作意欲をかきたてるグリートに彼は惹かれてゆくけれど・・決してそれを口には出さず・・でも目は彼女を追っているのですよね。 う〜ん、でも奥さんにしたらね・・そりゃあ嫌ですよね。自分の真珠の首飾りをね。いくら絵を書くためとはいえね・・。芸術家の妻は辛いですよね・・・。
グリートが家を出てフェルメールの屋敷に向かう途中、あの石畳の上で立ち止まるシーン。 そして今度はフェルメールの家を出てまたあの石畳の上で立ち止まるシーン。 なにか、暗示的でしたよね。
あ、そうそう、夏に神戸で見たフェルメール展の「画家のアトリエ」あの絵に描かれていたとおり、アトリエの床は映画でも市松模様でしたね、ちゃんと。
DVD買おう〜っと!!
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