2004年01月04日(日) |
「すべては愛のために」 |
2003年アメリカ 監督マーティン・キャンベル キャスト アンジェリーナ・ジョリー クライヴ・オーウェン テリー・ポロ ライナス・ローチ ノア・エメリッヒ ヨリック・ヴァン・ウェイジンゲン
2003年最後の映画もアンジェリーナだったのですが、2004年新春1番もなぜかアンジェリーナで。
恵まれた環境、優しい夫を持つ幸せな人妻サラ。ところが、慈善パーティーの会場で一人の男に出会ったことで彼女の一生は変わってゆく・・ このサラっていう女性は、たぶんとても純粋な人なんだと思う。お金持ちのお嬢様が難民の少年を見たり、その悲惨な生活を訴えられても、その場では涙を流しても普通の人は、たぶんそれで終わりだと思う。決して、自分で行動を起こしたりはしない。 サラの中にそういう行動的な素質が眠っていたかどうかは、描かれていないので分からないけれど、人任せにしないで直接出かけてゆくなんてことはなかなか出来ないと思う。それに・・サラのだんな様・・よく許すなあ。理解あるだんな様ってことですかね・・ 難民キャンプで働く医師ニックを演じるのは、オーウェン。彼って、こういう役も似合うよね。難民キャンプにいてもちっとも違和感無くって。寡黙で皮肉っぽくて、触れると切れそうに鋭い彼だけど、難民たちを思う気持ちはとても暖かくて。熱い涙を流すことも出来る人なのだ。たしかに惹かれる人物だよね〜。 でも私は、どちらかというと、彼の友人エリオットが良かったわ。ニックを陰から支えて、いつも暖かい笑みをたやさずに。キャンプが明るい雰囲気なのは、彼の人徳によるものが多いよね。なんかね、癒されたな・・
世界にこんなに飢えた人たちがいるのが分かっていながら、何もしないでいる自分を思うと情けなくなりながら。 けれど、そんな心の一方で、「でも自分の子どもを置いてまでそこまですることはないんじゃないかしら」などと思ってしまったり。サラはもちろん子どもを愛しているってことは分かっているんだけど。でもだんな様には冷たいよね・・いくらもう気持ちが通じてないとはいえ、う〜ん。一緒にいる意味はあるのかしらん。 子どものおもり・・みたいに感じてしまう私って・・心が狭い!?
難民たちを救うために、銃の密輸を助ける・・っていうこの二つの矛盾した善悪・・はなんとも悲しいジレンマですよね。一方で命を救い、一方では命を奪う。
すべてをかけた愛は・・・重かったわーー。 ずしーんときて、お正月そうそう・・かなり肩が凝ってしまったのでした。 新春1番に観るには・・ちょっとキツかったです〜。
あ、ちょっと驚いたのは・・裕福な人妻にしては、サラの蹴りって堂にいってませんでした?思わず、ララ姉さんが登場したのかと(笑)タンクトップ姿でしたし〜。
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