瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2003年11月17日(月) 「柔らかい殻」

1990年イギリス 監督 フィリップ・リドリー
キャスト ジェレミー・クーパー リンゼイ・ダンカン ヴィゴ・モーテンセン

金色の麦畑、のどかな田舎の風景・・に子どもたちが・・・
などと観ていたら・・・んんんーー!ぎゃーーー、カエルがぁ・・(カエルだけでは驚きませんよ・・けどね・・)
思わず叫んでしまった冒頭から、なにやら嵐の予感。

少年セスの家はガソリンスタンドで。母は、「家中がガソリン臭い、臭くてたまらないーー」と父を嘲り、父は母を逃れ本の世界に入ってゆく。そんな父が読んでいる吸血鬼の本の影響だろうか、セスは、近所の未亡人のことを吸血鬼だと信じ込んでいる。
夫を無くした彼女の怖いほどの悲しさも、セスには恐怖にしか写らない。
そんなある日、セスの友達の少年イーヴンが殺され、セスの父親に疑いがかかる・・

うぅぅぅ・・・・なんともやるせない・・っていうんでしょうか。
出てくる人々がみんなかなり・・ゾクゾクくる人たちばかりで。美しい風景の中で悪い夢を見ているかのようで。
怖かった、怖いけど、なんだか悲しくて、辛いね。

ヴィゴはね、いつ出てくるのかなあって思ってたら、七三で!?なんかイメージが違ってて。でも喋り方はいつもどおり(いや、もっと)聞き取りにくかった(汗)
髪が短い分、端正な顔立ちが映えててました。しかし、ここでもいい味だしてたなあ。静かに驚くラブシーンもあった(一瞬のヌードに娘と二人、固まっちゃった・・きゃっ)

映画は、あと味も悪かったけど・・でもなんだかこれずっと忘れられないような映画なんですよね。
自分の大切なものを守るために(守るためと信じて)自分の夢にしがみつく・・・
それはセスだけじゃなくて、兄や母や父も。そして未亡人も。
それが悪夢であろうとも。


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