1990年イギリス 監督 フィリップ・リドリー キャスト ジェレミー・クーパー リンゼイ・ダンカン ヴィゴ・モーテンセン
金色の麦畑、のどかな田舎の風景・・に子どもたちが・・・ などと観ていたら・・・んんんーー!ぎゃーーー、カエルがぁ・・(カエルだけでは驚きませんよ・・けどね・・) 思わず叫んでしまった冒頭から、なにやら嵐の予感。
少年セスの家はガソリンスタンドで。母は、「家中がガソリン臭い、臭くてたまらないーー」と父を嘲り、父は母を逃れ本の世界に入ってゆく。そんな父が読んでいる吸血鬼の本の影響だろうか、セスは、近所の未亡人のことを吸血鬼だと信じ込んでいる。 夫を無くした彼女の怖いほどの悲しさも、セスには恐怖にしか写らない。 そんなある日、セスの友達の少年イーヴンが殺され、セスの父親に疑いがかかる・・
うぅぅぅ・・・・なんともやるせない・・っていうんでしょうか。 出てくる人々がみんなかなり・・ゾクゾクくる人たちばかりで。美しい風景の中で悪い夢を見ているかのようで。 怖かった、怖いけど、なんだか悲しくて、辛いね。
ヴィゴはね、いつ出てくるのかなあって思ってたら、七三で!?なんかイメージが違ってて。でも喋り方はいつもどおり(いや、もっと)聞き取りにくかった(汗) 髪が短い分、端正な顔立ちが映えててました。しかし、ここでもいい味だしてたなあ。静かに驚くラブシーンもあった(一瞬のヌードに娘と二人、固まっちゃった・・きゃっ)
映画は、あと味も悪かったけど・・でもなんだかこれずっと忘れられないような映画なんですよね。 自分の大切なものを守るために(守るためと信じて)自分の夢にしがみつく・・・ それはセスだけじゃなくて、兄や母や父も。そして未亡人も。 それが悪夢であろうとも。
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