2003年アメリカ 監督 アンドリュー・ニコル キャスト アル・パチーノ レイチェル・ロバーツ キャサリン・キーナー ウィノナ・ライダー
かっては、2度もアカデミー賞にノミネートされたことのあるヴィクター・タランスキー監督(アル・パチーノ)。 しかしそれも昔の栄光、最近では作品は大コケ、人気女優ニコル(ウィノナ・ライダー)を使って再起を図るが、彼女のわがままぶりに契約も解消。 どうしても作品を撮りたい彼は、コンピュターエンジニアのハンクから譲り受けたソフトを使って、美しく魅力的なCG美女を作り上げた!!
数々の女優さんの写真を前に「メリルはやめとこう、ローレン・バコールで」とか「『ティファニーで朝食を』のオードリーのように」とか、ヴィクターがCG美女に演技指導するシーンが面白いわね。 CG美女だから、他の俳優さんと一緒に演技できるわけじゃないし、そのあたりのつじつまあわせとか、インタビューをかいくぐるお手並みとか。(このあたりはドダバタっぽい。) シモーヌが、ものすごい人気者になって(CDとかまで出すことは無いと思うよ、しかし)コンサートまで開いちゃうところとか。なんだかどんどん大変なことになっていって。もう早いところバラしちゃった方がいいのに・・・てハラハラしたわ。 CG美女シモーヌを演じるレイチェルは、美しかった。クールビューティで、まさにCGっぽい。でも、あそこまで世界中が熱狂するほどとは・・・(秘密が多いほど、ファンは知りたくなるんでしょうね〜)。 車の中で、シモーヌの人形を乗せて隠れてハンドル握ってる監督・・・あそこまでやらなくても・・(汗) それにPCおんちのはずの監督が、CG美女製作ソフトを見事に扱ってるし。何もかも一人でやったっていうのは凄すぎだよね。(よっぽどハンクの説明書は詳しいらしい・・)
突込みどころも多いのですが、アル・パチーノ演じる落ち目でだめだめな監督は、なんとも人間味あって良かったです。監督が俳優さんの横暴ぶりを嘆くシーンが何度もあるのですが、そういうことって多々あるのかしらね〜。(ニコル監督からのメッセージ!?) 冒頭、鮮やかなチェリーグミを集めているシーンは印象的だったわ。 それからウィノナ・ライダー。 彼女がシモーヌに影響されて反省したと監督を訪ねてきて、彼の前で演技を見せるシーンがあるのだけれど、ここのウィノナは、見事ですよ。さすが!と思いました。
ラストは、はたしてあれで良かったのですかね〜、疑問ですが・・ 監督の海辺の家、なかなかよい雰囲気でした。 あっ、あともうひとつ。監督と元妻の間の娘、彼女とても可愛くて、良い子なんですけど全然両親に似て無いねえ。って思いながら観てました。
シモーヌの名前のわけ・・これはほお〜って思いましたよ。 エンドロールの後に映像有ります。最後まで観ましょう。
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