1997年アメリカ 監督 マイク・ニューエル キャスト アル・パチーノ ジョニー・デップ マイケル・マドセン
元FBI捜査官ジョセフ・ピストーネの書いた「マフィアをはめた男」がベースになっている。 ドニーという偽名でマフィアのレフティーとであったピストーネは、宝石鑑定士を名乗って、レフティーの見せるダイヤをひと目で「フェイクだ」と言い放つ。 彼を気に入ったレフティーは、弟分として彼を可愛がり組織の掟を教えてゆく。「フェイク」・・・ドニー、彼こそがフェイク(偽者)だったのに。 けれど自分を信じ、「死ぬ時は一緒だ」まで言ってくれるレフティーにドニーが抱いた友情は決して「フェイク」ではなくなってゆく。 捜査官としてのピストーネとマフィアの一員ドニー、どちらが本当の自分なのか・・悩み、迷う彼の気持ちが痛い。 家に帰らない彼に妻は離婚を求め、「まるでやくざだわ」と言われても、彼はレフティーと離れられない。 レフティーが、またね、なんというか組織では中堅?というか、ぱっとしないというか、落ちこぼれっぽいんです。上の命令には従順で逆らえなし、面倒を見た仲間からバカにされ。家では動物番組なんか見てたり。このアル・パチーノがすごくいいです〜。
マフィアの映画だけど、思ったほどドンパチとかなくて(のこぎりシーンは驚き!だけど)、立場の違う二人の友情(これは愛情といっていいくらい)をじっくり描いています。 愛するものに裏切られるのと、愛する人を裏切るのと・・どちらが辛いのでしょうか・・きっとどちらも。 レフティーが最後に妻に言った「ドニーに伝えてくれ。おまえだから許せると。」泣きました。
|